(セ・リーグ、巨人2-3阪神=延長十二回、9回戦、阪神6勝2敗1分、8日、東京ドーム)しびれるマウンドを乗り切り、歓喜のハイタッチを交わした。延長十二回、4時間18分の激闘を締めたのは筒井だ。今季初セーブを飾り、笑顔が弾けた。
「興奮しています。こういうときに野球をやっているんだなという気持ちになります」
息詰まる戦い。待望の1点リードを奪った直後の延長十二回に6番手で出番が訪れた。肝心要の先頭。村田に137キロの直球を左前に運ばれ、緊張感は増したが、左腕の表情に険しさはない。橋本に犠打を決めさせず、空振り三振に斬ると、代打・矢野にも真っ向勝負だ。2球目を真っすぐで遊ゴロ併殺に仕留め、勝利の美酒に酔いしれた。