「あれは終わったこと。いい反省にしたい」
苦い思い出は4月25日の中日戦(ナゴヤD)だ。1点ビハインドの九回に福留の代走として出場。九回一死一、二塁の場面だった。代打・関本の打球は、遊撃と左翼の間にふわりと上がった。二走の田上は二、三塁間でわずかに躊躇(ちゅうちょ。時間にしてコンマ何秒の痛恨のミスで本塁憤死となり、戦犯に…。翌日には2軍降格となった。その悔しさをぶつけての昇格即の激走だった。
「失敗を糧として、これからもっと、いい走塁をしていきたい」
好調な打線に貴重な「走」のアクセント。田上が大事な場面で快足を飛ばし続ける。 (渡辺 洋次)
(紙面から)