説教ロック:「勉強しようぜ」大阪府教育委員長デビュー
毎日新聞 2013年05月08日 12時48分(最終更新 05月08日 13時18分)
大阪府教育委員長の陰山英男さん(55)が8日、ロック歌手デビューした。作詞・作曲し、自ら歌った曲「勉強しようぜ」の有料配信が同日、インターネットの音楽サイトで始まり、13日には大阪市浪速区のライブハウスで初のライブに臨む。「百ます計算」を広めるなど大胆な施策で教育現場を引っ張ってきたが、今度は、夢に向かって勉学に励む大切さを歌う「説教ロック」で、生徒を鼓舞する。
自らのメールマガジンで、今年の抱負として「歌手デビュー」を挙げたことがきっかけ。メルマガの配信に携わる東京の企画制作会社、グリオが協力を申し出た。
「勉強しようぜ 今すぐ全速力で 君の夢 どこまでもつらぬいて」「君ならできる きっとできる 明日の自分だけを信じるんだ」
ポップなメロディーに乗せて陰山さんが歌う。子どもたちを励ましたいとの思いを込め、年末年始の約半月で、4分余りの曲を書き上げた。
陰山さんは学生時代、友達とバンドを組み、ボーカルとベースを担当。アナウンサーを目指して放送業界を受験し、失敗したが、勇気付けられたのが米国のロック歌手、ブルース・スプリングスティーンさんのヒット曲「ボーン・トゥ・ラン」だった。「本気で勉強しよう、やりなおすんだ」と前を向いたという。
陰山さんは「僕も勉強とロックで自分を励ましてきた。逆境に追い込まれ、悔し涙を流す時こそ子どもは伸びる。説教ロックで気持ちを奮い立たせたい」と意気込む。
楽曲の問い合わせは、発売元のグリオ(03・5779・6278)。【深尾昭寛】