米国の大学に留学するための進学適性試験(SAT)の問題が事前に漏れた疑惑が浮上し、韓国で4日に予定されていた試験が中止されたことをめぐり、SATの作成と成績処理を行う米国ETS(教育試験サービス)は、成績を通知済みの過去の試験でも不正の証拠が見つかれば、該当する試験の成績を無効とし、大学側に通知する方針だ。
ETSは3日、取材チームにあてた電子メールで「特定の受験者が個人的・集団的に利益を不正に得たという証拠があり、これを証明することができれば、適切なあらゆる手段を講じてSATの信頼性を守る」と言明した。
また「いくつかの試験会場で試験が中止されたケースはあるが、問題の流出により国単位で実施が中止されたのは今回が初めて。韓国の検察から送られた捜査結果を基に、容疑者の訴追を支援する」としている。