これがメガネ屋の裏側だ!

February 17 [Tue], 2009, 0:06
前回に引き続きディスカウント系メガネ店の裏側にせまる
覆面メガネ屋Xの暴露ブログ今日もスタートだ!
これを読んで賢い消費者になってくれ

前回は3プライス、1プライス、○%Offなど値段の安さを
謳うメガネ屋が扱うフレームについて書いたが本日は・・・・

ディスカウント系メガネ屋のレンズについて

ディスカウント系メガネ店のチラシ、CMで良く出てくるのが
H○YA、セイ○ー、NIK○Nなど一流メーカーレンズ使用の文句

この話を聞くと普通の客は「一流メガネレンズメーカーだから安心」と
簡単に騙す事が出来る。フレームは安売りしても儲けが出せるべく
海外(中国など)で低コストで作らせた粗悪材料、低工程のフレームでも
今風のデザインなので見た目だけで素人の客の目をごまかすのは簡単だ
初期の3プライスが出現した時は韓国製のフレーム、レンズを使用したが
品質が悪く直ぐに駄目になるメガネが続出し、一時的に集まった客は
直ぐにクモの子を散らすように他店へ・・・

安かろう悪かろうでは客を騙しきれないかも?とレンズを有名
一流メーカーの物にする。そして客を安心させて店へ足を運ばせるのだ
レンズだけは大手メーカーの海外生産品を使う事でかろうじてギリギリの
品質を保つ事になった。


「じゃあ、フレームはあまり良質では無いがレンズはまぁまぁなんだ」と
思うあなたは見事に罠にハマってしまっている。


それは、レンズの品質が一流でも肝心な視力検査の技術に問題があるから・・・
およそディスカウント系メガネ店の店員と実際話をすると
「ウチは最新もコンピューター検眼機で測ってます」だとかやたら最新機器を
自慢下に話をする。この最新コンピューター検査機は良いが使う者の技量は?

3プラス系でやたらメガネ=ファッション、おしゃれを謳うメガネ屋の店員
若いおしゃれな兄ちゃん、姉ちゃんがタメ口で馴れ馴れしく接客してくるが
そのお店の入り口に「フリーター募集だのスタッフ募集」の張り紙やバイト求人誌に
「自給○○○円、メガネコーディネーター募集」などとデカデカと出ている。

つまり専門教育を受けていない素人ばかり!メガネとはそんな簡単な物では無い。
日本国内でも中部、関東、関西に専門学校があるくらい専門知識が必要な物なのだ
(中部の眼鏡学校は4年も通って専門知識を勉強させられる。)

目は人の五感の中でも特に重要な部分で人間の生活する中で約80%以上の情報を
目から取り入れているのだ。それを満足な勉強もしていない素人バイトが
最新のコンピューター検眼機だから・・・と言う言葉で安心感を植え付ける。

私の30年間の経験と知識から言わせれば「コンピューター検眼機のデーターを
鵜呑みにする事自体、メガネ屋としては失格だ」

あくまでも参考データーとして使い米国式21項目検査の中からお客のニーズに
合わせた検査をチョイスして視力検査、視機能検査をするのが当然なのだ。

その検査をマスターするのに昨日今日入った素人バイトが出来るワケは無い。
完全にマスターするには最低でも理論、実戦で2〜3年は掛かる。
それでやっとスタートラインに立てるのだ。

しかし、ディスカウント店では低価格であるがゆえにメガネ1本あたりの利益高に
限界がある。だから人件費は掛けられないのだ。
5万円のメガネの利益率40%と5000円のメガネの90%では利益率は多くても
利益高は単純に4倍以上違う。つまりディスカウント系メガネ屋は安い人件費で
数を売らないと採算は合わないのだ。

数を売る為には客の回転率を上げるしかない。これも落とし穴だ
つまり1人(メガネ1本)あたりに掛ける時間コストも少なくしなければ客数を稼げない
商品説明は「今流行りの型、カラーです」「おしゃれなメガネですよ」もしくは
勝手に客が選んでくるまで放置・・・・大体この3パターン
まぁ、専門知識が無いので自分達が売っている商品が粗悪な物とも判別出来ないのも
悲しい話だが・・・。
そしてフレームを客が決めたら「検眼しましょう、ウチは最新のコンピュータ
検査機です」と客の使用目的も満足に聞かず5分足らずでピッピと検査終了〜

そしてレンズ説明「こちらのレンズですと薄くなります」だとか「こちらの方が見やすい」
「目に良いレンズはコレです」など満足な説明も出来ずに「一流メーカーレンズ使用します」で
30分〜1時間で出来ますと・・・検査もインスタントなら加工もインスタント
メガネはカップラーメンや立ち食い蕎麦じゃねぇよ!

「加工も最新機器で早く出来ます」ってレンズが枠にはまってりゃメガネだと思ってる。
レンズを加工するにはレンズ光学中心を目の位置キチンと合わせたり
度数やレンズ設計、フレーム形状に合わせた細かい作業が必要なんだってば・・・

ウチの店に持ち込まれるディスカウントで作られたメガネでマトモに目の中心と
レンズ光学中心が合ってるメガネなんて滅多に見られない。
おまけに度数も良い加減・・・・お客さんに聞くと「前のメガネより見やすくなったから」とか
「左右で見え方多少違っても両目で見えてますから」だとか
「新しいメガネだから慣れて下さい」だとか言われて我慢して掛けてたって言んだよ・・・

もう、ここまで来ると詐欺に近い。人の目の事なんて考えて無い。
まぁ、メガネを銭儲けの商品としてのみ考えて余計な事(まともなメガネ知識)をスタッフに
教えない企業の問題だからむしろスタッフも被害者と言えるけどな。

で、満足なスタッフ教育もされて無いから当然メガネの掛け具合の調整も良い加減
掛け具合の合わないメガネは光学的にも生理学的にも悪い事はあっても良い事は無い

このあたりはまた次回だ。

  • URL:http://yaplog.jp/meganeyax/archive/2