「穢翼のユースティア」リシアルート レビュー


よくよく考えてみたら、ヒロインの個別ルートに入らない方向へ行けば、物語の本筋が分かってくるのではないかということに気づく。
いままで、フィオネ・エリス・コレット・ラヴィリアの個別エンドを見てきたが、どれも物語の本筋を知ることを諦めて、ヒロインとイチャイチャしますか?という選択であったのだ。
つまり、途中で出てくるヒロインとくっつく=物語の真相が不明のまま終わる!ということですな。

コレット・ラヴィリアとくっつくことを拒むと、今度は都市を浮遊している秘密を探れ!ってな形で話が進んでいくんだもん。
でも、途中でヒロインとくっつくと言う罠にハマってからでも良いではなイカ!と思ってみたりと!
考えてみれば、これから入るリシアルートもリシア自体今まで顔見せ程度にしか登場しておらず。他のヒロインと人生を共にすることを拒んだ者のみが通れる道というお得感(?)が!!
ということで、リシアルートに入っていきたいと思います。


物語の舞台は、コレットルートから続き、牢獄と関係ない場所へ。今度はルキウス卿の用心棒(?)的な仕事をすることとなる。なんでも、物語の舞台は執政公が握っているようなのだ!
その証拠に、以前見た執政公の馬車が、死体処理をしている現場を目撃する。その死体は痩せ細っており背中の羽がもぎ取られた跡があることから、羽付きと 思って間違いない。治癒院は別の貴族の管轄・黒羽が残した言葉に治癒院は人体実験のために使われている。ということから、この死体処理は実験済みの羽付き を処理しているようである。
ということは物語の鍵は執政公ギルバルトが握っていると見える!
その執政公の座を引きずり下ろそうと、ルキウス卿は狙っている。というのが、今後の方針でござる。

リシア
ルキウス卿の補佐官という形で執政公の屋敷へ行くことに!
ついに、このルートのメインヒロインであるリシアが登場しました!
召使いの形をしているのは?下級貴族の末娘ではなく召使いとあわてて言い直したのはなにか訳あり?言葉使いも貴族のものとは思えぬのだが。
大広間に戻ってみるとなんでも、リシアが戻らず会議が止まっているときたものだ。リシアなら今さっきシーツを干していなかったか?
どうやら訳ありのようだぞ。
その背景には、病床の現国王と、その代理人ともいえる最年少の娘という形の為、リシアの代行は執政公が行っておる。
執政公は王女の代行の立場を利用して政治を支配しているということですな。
その操り人形という形に嫌気がさし、召使いになり済ましていると考えると納得がいく。

リシアのお戯れ
という事情があったため、カイムがリシアに無礼を働いたこととなる。
というわけで、罰として、ロッテリシアのおもちゃ!もとい牢獄の事情を提供するようにと言われた。
長い目で見れば、リシア王女をルキウス卿側に引き入れられる!という災い転じて福となす。となったわけね。
ということで、カイムは今日から、リシア王女のおもちゃね。ということで話で進んでいくのであった。

リシア着替え
いきなりリシア王女は罠(?)を仕掛けてきましたよ。着替え中に入れだなんて、誘惑しているのか?いえいえ、
リシアの召使いが言うには、
リシアの事情
ということなので、安心してリシアをじっくりと調教教育していこうではなイカ!
あっ、リシアの着替えを見たことはティアやシスティナには黙っててね。

どうも、リシアと話していくと、リシアの現在の政治等については執政公から聞かされている話のみで実態は把握していない様子。それならば、現実を見せて、カイム好みに
調教教育していくしかありませぬな。ふふふふふ・・・。
しかし、リシアを牢獄に連れ出すのは困難である。そのため、リシアの方から牢獄を見たいと思わせないとダメということである。ティアの案の元、牢獄の飯をティアに作ってもらって、リシアの元に持っていく作戦に出る。作戦は成功の模様。
教育係のヴァリアスがいない時ならば、城をこっそり抜け出せるらしい。ならばそのチャンスは来ると言うことなのか!
というより、早々と来た!まあ、執政公の言葉を鵜呑みにしている限り、真実は見抜けない。自分自身の目で確かめてみることはやはり重要なのだ。

リシアルートというのは、政治に関してまるっきし無知の王女様の成長劇がテーマとなっていようだ。
「王は全ての国民の父である。」の家訓を正しいものに、したいのなら少なくても今の執政公ギルバルトをどうにも信用ができぬ。それはルキウス卿もそう思っているはずだ。
さあ、リシアの牢獄の見物がどのような結果を導くのか!?

事件は現場より
結果は上々。
管理人の上司も是非見習ってほしいものだ。事件・問題は常に現場から発生している。だから、事務所に籠っていても何も分からないのだ。
それにしても、以前とはうってかわって着替えを見ると動じるようになってしまい、残念なのか、これ?いえいえ成長している証拠ですよ。ルイズ(ゼロの使い魔ね)だって、サイトを犬として見ていない時は着替えを手伝えと言っていたでしょう!そういうことですな。

しかし、この築いてきたリシアとの信頼を崩壊させる密告の手紙がくるとは誰が予想できようか!
そのリシア宛ての密告の手紙の内容はカイムが牢獄で糧としていたことである。即ち、何でも屋という名の殺し屋ですね。はい。
おそらく、この手紙を書いたのは執政公絡みであることに間違いない。と思っていたら、ガウがあっさり自白しおった。いくら自白しても問題解決にはならぬ。
おかげで、リシアとの関係が一気に崩れ、会議にも出なくなったではなイカ!

あれこれ、いざこざがあったが、リシアは会議に出てくれるようになり、さらにすっげえ真実が!
ルキウス卿はカイムの生き別れの兄アイムであったことなのだ!
それは、さておき、今度はシスティナ(ルキウス卿の女性の補佐官ね)がリシアの命を狙っている!?
システィナは執政公と密かに手を組んでいたのか!?ルキウス卿を裏切るつもり!?
いえいえ、執政公がリシア王女を暗殺しようとしていると、見せかけるための芝居であった御様子。普段は鉄仮面な補佐官でも、やることは大胆であった。

ヴァリアスがリシアの父から何かを預かっているということが判明。その何かとは、国王としての心構えから始まり、リシア自 身はリシアの母と素姓の知らぬ男との不義の子であるという内容の手紙であった。つまり、リシアは現在床に伏せっている王の子ではないということか!それで も、リシアには時期国王として正式に認めるとのこと。

リシア分岐
ついに、執政公がルキウスに対し、逮捕状を出す。カイムはお忍びでリシアに会いに行く。
そこでリシアからの愛の告白が!!
リシアだって王族に生まれたくなかったのだ。愛する家族と同じ屋根の下で暮らしたいだけなのだ。さあ、どうする!?
あからさまな分岐であるということが分かる。しかし、ここでリシアを受け入れてしまうと物語の本筋に反していることがバレバレである。
これが序盤に書いた、
途中で出てくるヒロインとくっつく=物語の真相が不明のまま終わる!というこのゲームの罠である。ここでは、メンタル的に弱ったリシアを受け入れておきましょう。次回のティアルートでは、寄り道はせぬ!

リシア
ということで、悪徳執政公ギルバルトを権力の座から引きずり降ろすのだ!というために、全面戦争だ!
しかしながら、ルキウス卿率いる羽狩り部隊だけでは部が悪い。さらには執政公側にはガウという狂犬がいるのでなおさらである。ならば、リシアの教育係とも いえる近衛騎士団長のヴァリアス(どちら側にもつかず中立となっている。さらに、ヴァリアスの妻は執政公の娘である。)率いる騎士団の力を借りるしかな い!その説得ができるのはリシアしかいない!


<ミニ人物 紹介>
ヴァリアス・・・ヴァリアス
石頭で堅物な騎士団の隊長さん。リシアの教育係でもある。ちなみに、執政公の娘婿。
執政公ギルバルトのやり方は気に入っていないいない素振りを見せる者の奥さん(執政公の娘ね)のことを奥さんを思ってか行動できずにいる。
全面戦争が起こってもどちら側につかず、中立を決め込むことに。
しかし、奥さんが自分の正しいと思うこと剣を振れと言う+執政公の操り人形でしかなかったリシア(カイムと関わることで王の威厳を取り戻す)の説得で、執政公を裏切ることに!
自分の正義と思うことに剣を振ることこそが正しいということですな。

ここで、執政公ギルバルトがやってきた悪事をおさらいしてみましょう。
・治癒院は黒羽が言った通りの実験所であり、羽つきを使っては黒い麻薬(うまく使うと黒羽のような化物になれるらしい)の実験をやってきたということ。ちなみに、カイムの前に立ちはだかるガウも全面戦争時に最終手段として黒い麻薬を使ってドーピングして襲ってきた。
・上記の麻薬をベルナドに売りさばいていた。
・自分と相対する貴族たちは、抹消してきた。
・幼いリシア王女に代わって、政治を行う。もちろん悪徳代理人という形で。
・騎士団からの謀反を恐れて、娘を騎士団長ヴァリアスの夫とする。
なお、ナダル(教会の神官長ですよ。忘れてないですよね?)と密会していたのは、ナダルが教会の維持の為の必要費用を貴族からもらっていたとのこと。だから、ナダルは心が貴族に買収され、コレットの嫌われ者になっていたのか!
こんな感じでまとめていけば、今までの悪事はの原因は執政公ギルバルトが関わっていたことに納得がいく!
そこを、若手の改革派の貴族ルキウス卿がなんとかしようと企んでいたわけですな。
あとは、都市を浮かしている秘密が残っている!

庭師の老人
ヴァリアスの協力の元、諸悪の根源、ギルバルトを打ち取ることに成功する。
本日の影の主役とも言えたのは、庭師の老人ではないだろうか!
彼も、執政公ギルバルトの反感を持っていたのか、カイムが厳重警戒の中、リシアに会いに行くときの手助けをしてくれたり、全面戦争のとき秘密の通路を教えてくれたりと!
名前と顔グラがないのが非常に惜しい存在である。
例えるなら、kanonの栞ルートに出てくる名無しの少女である!
リシアが王になったので、リシアには何も言わず、庭師をやめて去っていく様は、まさに男である!!

この後、リシアルートに突入していると、リシアより体裁を整えるためかカイムは近衛騎士団の特殊部官というわけのわからない役職につく。それは仮の姿で、本当は内偵機関(貴族たちが不正を行わないか抜き打ち検査する機関らしい)の第1号さんをやって欲しいときたものだ!
そして、カイムと離れたくないリシアはついに・・・。
要するにセクロスでござる。

やったね、ついにリシアとゴールイン!そしてめでたくHAPPY ENDなりよ!
と言うと思ったの?バカなの?
まだ、都市の浮遊の秘密が分かっていないではなイカ!
都市の浮遊の秘密が分かるまで、コレットとラヴィはジークの人質となっているのだ!
その2人を裏切って、自分だけめでたくリア充になる。という展開ですな。
これが、この作品の罠である。途中でヒロインの誘惑に負けると物語の真相を知ることを諦めてヒロインとくっつく。

じーかい!
次回でついに最終回!今まで、真相を知ることを諦めて、ヒロインの誘惑に負けていたが、今度はメインヒロインのティアである!
ついに、真相が分かるときが来る!!



・ユースティア(ティア)ルートへ進む


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