小橋建太(46)と双璧をなす剛腕男が、ダイヤモンドリングの佐々木健介(46)だ。もはや伝説として語り継がれている2005年7月18日のノア・東京ドーム大会。両雄合わせて213発のチョップを打ち合い、同年の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞・年間最高試合賞に輝いた。終生のライバルにして固い絆で結ばれた健介が、鉄人に熱いメッセージを送った。
運命の初対決で伝説を作り上げた2人は、翌年の2月11日、健介の20周年記念大会で初タッグを結成(小橋、健介組対天龍源一郎、中嶋勝彦組)した。外敵であり盟友。マット界でもまれな関係である。
健介:俺の中でもドームの小橋戦は、プロレス人生の一番と言ってもいいぐらいの大切な思い出として残ってる。俺もチョップでは引けなかったし「負けるか!」って気持ちだけだったよね。まあ、俺にあそこまでチョップを打ってくる人はいないから。普段、俺にやられてる人の気持ちが分かったね、ハハハッ。
人智を超えた一戦を経ての共闘で、両雄の絆は強固となった。06年7月、脳梗塞を克服した髙山善廣の復帰戦となった日本武道館大会では、出場予定だった小橋に腎臓がんが発覚。その代役に健介が名乗りを上げ、健介、髙山組対三沢光晴、秋山準戦が実現した。しかもこの時の健介は左眼窩底骨折。負傷を誰にも告げずに強行出場した。
健介:小橋建太が出られないなら佐々木健介だろう、というのがあったよね。ケガを言い訳にしたくなかったし、それが小橋建太という男に対する俺の気持ちだった。
これだけの友情がありながら、その後、タッグを組むことは数えるほどだった。最後の共闘が小橋最後の花道で用意されたのも運命的といえる。
健介:一個人としては本当は反対コーナーに立ちたかったけどね。ただ、こうなったからには最後まで意識できるパートナーになってやろうと思う。東京ドームの時のままの気持ちでリングに上がりたい。もしチョップができるなら、タッチの時しかないんじゃない!? ずっと悪い体を引きずって戦ってきたのを知ってるし。「お疲れさま」って言うのは最後だよ。引退試合が終わってから言ってあげたい。
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