◇楽天5−2日本ハム
楽天の田中が7イニング4安打2失点と好投し、両リーグトップの5勝目を挙げた。打線は3回に聖沢の2点二塁打とマギーの7号3ランで5点を挙げた。今季初の4連勝で勝率を5割に戻した。日本ハムは木佐貫が崩れ、今季初の4連敗。
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また勝った。エースの田中が開幕から無傷の5連勝。「今季一番。変なストレスもなく、打者と良い勝負をできた」。納得の投球で7イニングを2失点に抑え、日本ハムには2010年9月10日から8連勝。昨年8月26日から続く自己最多の連勝も9に伸ばし、楽天を今季初の4連勝に導いた。
高校時代を過ごし、里田まい夫人の故郷でもある北の大地が右腕にパワーを与えてくれる。4回までは1人の走者も許さなかった。札幌ドームでは08年から無敗の5勝。「僕にとっても特別な地。気持ち良く投げさせていただきました」と汗をぬぐった。
ただ、決して現状に満足することはない。昨年6月22日以来となる被弾で7回に2失点。完投ペースながら、最後まで投げきることはできなかった。「本塁打は最悪の結果」と悔やむ田中に、星野監督も「完投せなイカン」と宿題を与えた。
闘将が繰り返す言葉がある。「人は悔しさから成長する」。田中も先月16日のソフトバンク戦で一塁ベースカバーを怠り、猛省。その後のエネルギーに変えた。「次に向けた教訓にして、また良い投球をしたい」。この夜に浴びた一発も成長の糧。投げるたびに状態を上げるエースが先頭に立ち、勝率は5割に戻った。 (井上学)
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