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【プロ野球】

桧山で急セ近2.5差

2013年5月9日 紙面から

8回表2死一塁、伊藤隼(手前中央)の先制2ランで盛り上がる阪神ナイン=東京ドーム

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◇阪神3−2巨人

 阪神が延長の末に接戦を制して3連勝を飾った。2−1の9回に久保が逃げ切れずに同点とされたが、延長12回、代打桧山が右翼線へ勝ち越しの適時二塁打を放った。巨人は村田の本塁打などで粘ったが3連敗を喫した。

     ◇

 これまでの悔しさ、そして喜びが43歳の胸にうずまいた。阪神の桧山が二塁ベース上で両腕を突き上げた。同点の延長12回2死一塁。マシソンの直球を強振すると高いバウンドの打球は一塁の頭上を越えた。外野を転々とする間に、田上が一塁から一気にホームイン。待望の今季初安打が決勝の適時二塁打になった。代打で通算99打点。八木裕(現阪神2軍打撃コーチ)を抜く球団新記録をマークし、セ・リーグでは単独3位に立った。

 「5月なのにチームメートで1人、ヒットが出ていなかった。2日前には能見もホームランを打ったし、野手として歯がゆく思っていた。何とか出て良かった」

 今季10打席目でようやく出た初ヒット。好調のチームに乗り遅れていたという心境を吐き出した。ベテランでも「焦ったら駄目だし、でも焦らないといけない。どの辺で気持ちを保っていけばいいのか分からなかった」と、弱気になる時もあった。それでも日々のルーティーンを欠かすことなく打撃練習に打ち込んだ。

 代打の神様と言われた・八木の打点を超えたことには「あまり気にせず、伝統の一戦でチームに貢献できたことがうれしい」。東京ドームでの巨人戦同一カード3連勝は2007年9月以来、約6年ぶり。和田政権最多の貯金6を、桧山の一振りがもたらした。 (中谷秀樹)

 

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