通天閣の劇場が閉鎖検討　演歌の名所、ドラマの舞台で話題

　大阪・新世界の観光スポット「通天閣」の地下にあり、ＮＨＫ連続テレビ小説「ふたりっ子」の舞台としても知られた劇場が、近く閉鎖される可能性のあることが分かった。運営する通天閣観光が８日、明らかにした。

　西上雅章社長によると、毎週末に寄席を開催していた松竹芸能（大阪市）が撤退の意向を示し、中心的な収入源が失われるためという。現在の通天閣は１９５６年完成。地下は囲碁将棋センターなどを経て８９年、通天閣歌謡劇場となり、演歌の名所として親しまれた。

　「ふたりっ子」の登場人物のモデルとなった「通天閣の歌姫」の叶麗子や「昭和歌謡の女王」の大西ユカリらが活躍した。