ゲート 日本舐めんなファンタジー (がろうでん)
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プロローグ
20××年8月、東京・銀座に突然開いた『門(ゲート)』から中世ヨーロッパの騎士のような姿をした異世界の軍勢とオークなどの怪異が出現、多数の民間人を殺傷した。
それが「銀座事件」と呼ばれることとなる。
あれから30年・・・・・一人の老人が山村の片田舎で息を引き取ろうとしていた。娘夫婦と孫の家族はあの「銀座事件」で亡くなっている。それにより日本政府の異世界に対する扱いに怨念と不満を抱いているのである。
「くそ~・・・・・あの異世界の土人共め!!!政府も政府じゃ。生まれ変わったら異世界の糞皇帝一族やあの腐れ貴族の土人共に復讐してやるぞ。おまけに反日売国奴どもが・・・・!」
銀座のゲートが閉鎖されてから30年。『特地』のゲート日本軍は息を吹き返した帝国の物量戦とゲリラ戦で潰されて、魔道師レレイをはじめエルフに獣人、自衛隊が日本本土へと逃げてきた。逃げる際にアメリカから持ち込んだ水爆をセットしたらしいのこと・・・・。
向こうで戦闘の際に多くの日本民間人犠牲者が続出・・・・・・・・。
「日本政府も甘いんじゃ・・・」
江戸初期のタイのアユタヤ日本人街の全滅しかり、コロンブス第一航海における現地残留の全滅しかり・・・・スペインのコルテスとピサロのように侵略が一番。
数日後いつもの介護ヘルパーがその老人宅を訪れたときには庭先で息を引き取っていたのである。葬儀は甥家族の手で行われた。
老人の魂は神社の御殿前のようなところへ行き、その中から案内の巫女さんに案内されて2,3世紀の古代人の髻の髪型をした白髭の老人と相対した。
「率直に言おう。ワシは”神”じゃ、お主もう一度、若いころに逆戻りで生まれ変わって”異世界”の奴等に復讐する気があるか?」
自分の死を見届けた老人は銀座事件で死んだ家族に迎えられて神殿前に到着した。その家族から異世界の人たちをを恨むなといわれたのだが・・・・・・
この神殿に赴く魂は”天国”か”地獄”か”転生”で決まる。
異世界の冥府の神ハーディの島荒らしに報復として鉄砲玉として老人は選ばれた。老人もそれには心残りで力さえあれば報復する気持ちはある。
この両者の思惑が一致していることは明白である。
「じゃあワシを5歳のころまで逆行か憑依させるか何とかしてくれ。それに能力は・・・・」
1、地球人でありながらドラゴンボールAFのザイコーの特性を持つ(大猿・尻尾不可)
2、ギルの黄金率・王の財宝、一方さんのベクトル操作・IQ演算処理能力
3、ドラゴンボールGT終盤の孫悟空の技、H×Hのメルエム・ネテロクラスの念能力、流派東方不敗の技全般
4、コードギアスのギアスの能力、無から作り出す創造クリエイト能力
5、あらゆる宇宙世界の本棚にアクセスできる能力
6、ナルトの影分身の術
「よしいいだろう。驕れる異世界人の奴らをフルボッコしろ」
神様が右手を上げたと思ったら、老人の視界が暗転した。そして足場がなくなったように、どこかへ落ちていく浮遊感・・・・・・
老人は5歳児に逆行し昔なつかしの家の中にいた。両親は畑仕事らしい。
「まずは肉体を鍛えていくべ」
クリエイトで腕輪式人工重力装置を造り重力修行を開始した。