政治団体「頑張れ日本!会長田母神俊雄氏」が行った、尖閣領域での漁船によるデモンストレーションを牽制するために中国監視船8隻が出動した、と先日書きました。

これは結局現在日本が確保している実効支配の状況に対して不利な状態を招き、国益を大きく害することとなりました。

田母神氏は何故こういう国益を損ねるようなことをあえてしたのか?私には理解に苦しむことだったので、ネットの質問コーナーで聞いてみたところ次のような回答を得ました。

その恐ろしい部分をピックアップしてみます。

私の質問;「頑張れ日本!の尖閣諸島・集団漁業活動」の目的

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回答1

基本的には「逆挑発」ですね。

挑発の目的は、「相手を加害者にしたい」に尽きます。

 

回答2

元キャリア自衛隊出身者の多くは「開戦したい派」です。

「専守防衛の兵力や兵器だけでは国が自立していることにはならない」が持論ですね。

今回の示威行動は、

「中国よ!間違ってでも良いから船団に1発砲撃してくれ!」が本音だったでしょう。

彼は国益と防衛省益がごっちゃになっています。

防衛省の思惑に有利に運ぶなら国益は二の次っていう考え方です。

自衛隊の管理職(指揮官)になると、どうしても「実戦したい病」になります。退官してもそれが抜けていないようです。

拳銃を手にすると「何か的を撃ってみたい」的を撃ったら次は「動く的(生き物)を撃ちたい」になるのと一緒です。

田母神氏は何かに取り憑かれています。

 

回答3

それは一種の選挙運動なんですよ。

中国との間に揉め事が起これば、安倍晋三が得をする。

なので安倍晋三のシンパである「頑張れ日本(その実態はチャンネル桜)」が中国との間で問題を発生させた。

それに応じて安倍晋三本人がこの問題を引きあいに出して大見得を切る。

国民一同、真っ赤になって中国をののしり、愛国政権・安倍晋三自民党に票を入れる、と。

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以上は引用です。

私が感心したところだけを抜き書きしたものですので、ちょっと偏向しています。原典は下記のURLをどうぞ。

 

http://okwave.jp/qa/q8060298.html

 

田母神氏は、元航空幕僚長(旧軍では空軍大将)で現在は退役。

現在軍のトップは4人で、その内の一人であった。

 

このような武力と権力を持った軍のトップの人が、戦争をしたがっている、ということは、まことに恐ろしいことと思います。

軍のトップに出世した人なのですから、彼を例外的な変人と看做すわけにはいきません。

相当多数の部下の軍人の中に彼を尊敬し、支持する人がいるはずです。

「とにかく戦争をやりたい」という気持ちの人は、今の我々には非常識人間に見えますが、こういう好戦的心理は戦前の軍隊では普通の気持ちだったのですから、現在の自衛隊の中にも脈々と受け継がれているに違いないと思われます。