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不妊治療にはいくらかかるのか? 

東洋経済オンライン 5月8日(水)8時0分配信

 最後のステップが体外受精です。

 体外受精とは、「卵管を経由しない受精の方法」といえます。卵巣から卵を取り出し、精子と卵子を培養液の中に入れておくと、卵管内で受精するのと同じことが起こります。この受精卵を子宮の中に移植することで妊娠することができます。

 通常の体外受精で受精しない方には、顕微授精を勧めます。これは、顕微鏡で観察しながら細い針に1個の精子を吸引し、1個の卵子の細胞室内に注入する治療法です。特に、精子の数が少ない、運動率が低い方に有効な方法です。

 年齢などによりますが、当院での体外受精による妊娠率は、1回当たり30〜45%です。4〜5回行えば、8割ぐらいは妊娠できます。

 体外受精は保険適用外で、1回当たり20万〜50万円かかります。ただ、夫婦合算所得が730万円未満の方には、1回当たり15万円の補助金が国から出ます(右表参照)。これに上乗せして、独自の補助金制度を実施している市町村もあります。

 最後に、通院の頻度は、ステップによって異なりますが、タイミング法や人工授精の場合は、排卵日の前後に集中して2〜3回の通院になります。体外受精の場合は、注射を打つ必要もありますので、月に4〜5回の通院が必要です。

週刊東洋経済編集部

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最終更新:5月9日(木)0時10分

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