県教育委員会は、二〇一二年度に県総合教育センターのいじめ対策室に寄せられたいじめの相談件数が計四百二十二件で、前年度から二割増だったと発表した。大津市の中二男子が自殺した事件を受けて、いじめに関心が高まったことが背景にあるという。
県教委によると、相談の延べ件数は〇九年度以降増加傾向にあり、一二年度は前年度の三百六十三件から急増した。相談方法は、電話が三百五十二件、メールやファクス五十三件、来所が十七件。
内容は、「キモイ」「うざい」といった言葉が百二十四件、軽くぶつかる、遊ぶふりをしてたたく、蹴るなどの軽い暴力五十七件、仲間外れや無視四十八件、強い暴力四十一件、金品を隠す・壊す、いやなことをさせるがともに九件、パソコン・携帯によるいじめが四件。
相談は母親からが最多で二百六十五件、本人が七十三件、父親が二十三件。
一回の相談で終了したのが二百五十六件、複数回継続したのが百十三件、各教育事務所や児童相談所も含め幅広く連絡・連携したのが五十件だった。(池田一成)
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