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福島・広野町 3年ぶり田植え5月3日 14時41分
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原発事故のあと、2年続けてコメの作付けを自粛してきた福島県広野町で、町による自粛の要請が解除され、3日、3年ぶりに田植えが行われました。
ことし作付けされるのは広野町の水田のほぼ半分の面積に当たるおよそ110ヘクタールで、町が去年、40か所で試験的に栽培し、収穫したすべてのコメの放射性物質の値が国の基準を下回ったため、自粛の要請を解除しました。
40年余りにわたってコメ作りに携わってきた大和田久司さん(63)の水田でも3日、コシヒカリの苗を植えました。
大和田さんは、震災で壊れた水路をみずから補修したり、稲への放射性物質の吸収を抑えるカリウムを散布したりするなど、作付け再開に向けた準備を進めてきました。広野町には、原発事故に伴う避難指示は出ていませんが、原発に近いことや放射線への不安から、戻った住民は元の2割未満です。
大和田さんのようにコメの作付けを再開する農家はまだ多くありませんが、基幹産業である農業の再開が町の復興につながるものと期待されています。
田植えを終えた大和田さんは「これが本当の農業の姿です。
耕作放棄地が増えることが心配ですが、1人でも多くの農家が町に戻ってくるようにわれわれが頑張りたい」と話していました。
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