風疹の患者数が今年、すでに5千人を超えたことがわかった。国立感染症研究所が8日発表した。昨年1年間の2倍以上。高知県以外の全ての都道府県で発生しており、感染は地方にも広がっている。例年、初夏に流行のピークを迎えるため、免疫が十分でない人はワクチン接種をするよう、感染研は呼びかけている。
感染研によると、4月28日までの4カ月間の患者数は計5442人で、昨年同時期の34倍。週に500〜600人ペースで増え、流行が終息する気配はない。都道府県別では東京都が1813人で最多。大阪府803人、神奈川県740人と続く。最新の1週間(4月22〜28日)での患者数を見ると、大阪府が135人と最も多い。
患者の大半を20〜40代男性が占める。風疹は妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんの目や心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがある。
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朝日新聞社会部