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歌舞伎研究の河竹登志夫さん死去
5月7日 11時6分

歌舞伎研究の河竹登志夫さん死去
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歌舞伎研究の第一人者で、日本の伝統芸能を広く海外に紹介した文化功労者で、早稲田大学名誉教授の河竹登志夫さんが6日、心不全のため、東京都内の病院で亡くなりました。
88歳でした。

河竹さんは、江戸時代から明治時代にかけての代表的な歌舞伎作家、河竹黙阿弥のひ孫として大正13年、東京で生まれました。
東京大学で物理学を学びましたが、卒業後、歌舞伎をはじめとする日本の伝統芸能にひかれて研究者の道に進み、日本と西洋の演劇を比較する「比較演劇学」を確立したのをはじめ、数多くの舞台の監修にも当たりました。
また、NHKの「芸能花舞台」や「歌舞伎鑑賞入門」などの番組を通じて、歌舞伎の世界を分かりやすく解説したほか、日本の伝統芸能を広く海外に紹介する活動を続けてきました。
こうした功績で平成13年、文化功労者に選ばれ、平成15年には放送文化賞を受賞しています。
河竹さんは、日本演劇協会の名誉会長や文化庁芸術祭の執行委員長などを務めていて、ことし3月には、新しい歌舞伎座のこけら落としを前に行われた伝統の行事、「古式顔寄せ手打ち式」に参加して、こけら落とし公演の演目を読み上げたほか、先月には、歌舞伎に関する著書を出すなど、精力的に活動を続けていました。
河竹さんは先月中旬、体調を崩して東京都内の病院に入院していましたが、6日正午すぎ、心不全のため亡くなったということです。

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