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  • イオン、対中依存度5割に下げ 衣料品調達で

     イオンの岡田元也社長は26日、千葉市で開かれた中期経営計画の記者説明会で、中国からの衣料品調達率を現行の約8割から、5割程度に引き下げる方針を明らかにした。

     衣料や加工食品など幅広い商品を、イオンは中国から調達している。尖閣諸島問題をめぐり、中国で相次いでいる反日デモなどの影響について、岡田社長は「一部で商品の入荷が遅れることもあった。(輸入が止まると)日本の店舗が干上がってしまう」と説明。調達率を早期に5割程度に下げるとしたが、具体的な時期については言及しなかった。

     イオンは同日、日本、中国、東南アジアの3本社体制に移行することなどを盛り込んだ2013年度までの中期経営計画を発表。岡田社長は「これから10年で、アジアは北米も抜く世界最大の消費地になる。グループを上げてアジア化に取り組んでいきたい」と、アジア重視の姿勢を強調した。

     経営計画では、中国と東南アジアに早期に本社を設け、各地域の事業部門を統括。中国で出店を増やすほか、インドネシア、カンボジア、インドへの進出を検討する。

      【共同通信】