計量をパスし、挑戦者ウィサヌ・ゴーキャットジム(右)とポーズをとる井岡一翔=大阪市内のホテルで(岡本沙樹撮影)
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WBAダブルタイトル戦(8日、大阪・ボディメーカーコロシアム)の計量と調印式が7日、大阪市内のホテルで行われ、ライトフライ級チャンピオンの井岡一翔(24)、ミニマム級王者の宮崎亮(24)=ともに井岡=ら4選手全員が1回でパス。今月上旬は日本人王者による世界戦が続いたが、井岡はそのどれにも内容で勝って、見応え最高の防衛を約束した。
日本人王者による世界戦ラッシュのトリをド派手に締めくくる。ライトフライ級での初防衛戦に臨む井岡は「5月は数々のボクシングの世界戦があったが、その中でも一番印象に残る試合をしたい」と、ほかの世界戦をしのぐ、熱のこもった試合を誓った。
3日には敵地タイで試合をした佐藤洋太(協栄)、7日には河野公平(ワタナベ)が王座から陥落した。ただ、河野の敗戦後にリングに上がったWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)は、強烈な左ボディーで挑戦者を粉砕し、国内歴代5位タイとなる7度目の防衛に成功。井岡も同様にインパクトのある勝ち方にこだわる。
もちろん、狙うのはKOだ。「毎ラウンド狙っていきたいし、チャンスの中でKOにつなげたい」。「左アッパーで倒したい」と具体的なイメージも口にしていた。主戦場だったライトフライ級への転向2戦目で筋肉量が戻ったこともあり、6回TKOで勝利した前回より早い決着も十分ありえる。
挑戦者の同級2位、ウィサヌ・ゴーキャットジム(タイ)については「特に印象はない。どちらが強いか、リングで試すだけ」と淡々と話した。計量が終わるとキウイ、パイナップルといったフルーツや、ヨーグルト飲料などで体力を回復。「万全のコンディションをつくったので、自信を持ってリングに上がりたい」。数々の記録を打ち立ててきた井岡が、記憶にも残る試合を世界中に届ける。 (五島大裕)
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