経済【経済裏読み】ウォン安修正でメッキ剥がれた韓国「現代自動車」 泣き面にハチ〝燃費偽装〟の醜態+(1/4ページ)(2013.5.7 09:00

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経済

【経済裏読み】
ウォン安修正でメッキ剥がれた韓国「現代自動車」 泣き面にハチ〝燃費偽装〟の醜態

2013.5.7 09:00 (1/4ページ)経済裏読み
中国では今なお人気を集める現代自動車。しかし、欧米などでは販売に陰りも…=4月、中国・上海市の「上海モータショー」の現代自動車ブース

中国では今なお人気を集める現代自動車。しかし、欧米などでは販売に陰りも…=4月、中国・上海市の「上海モータショー」の現代自動車ブース

 韓国の自動車最大手、現代自動車が“失速”している。通貨高(ウォン高)で海外販売に急ブレーキがかかり、韓国国内ではトヨタ自動車など輸入車が存在感を増し始め、その牙城が揺らぐ。販売面以外でも、米国では燃費表示の水増しが発覚したほか、大規模リコール(無償回収・修理)を実施。サムスン電子と並び韓国経済を代表する現代自動車だが、ウォン高が進むにつれて糊塗(こと)された実力以上の販売力、技術力がはげ落ちかけている。

3年前に日本の乗用車市場から撤退

 「日本から撤退したこともあり、大阪でソナタを見かけることは本当に少ないですね」。関西で働く自動車メーカーの40代社員はこう話す。ソナタとは韓国・現代自動車の主力セダンのことで、同社は約3年前に日本の乗用車市場から撤退している。

 日本では2001年の参入以来、苦戦続きの現代自動車だったが、欧米など海外ではウォン安を背景に08年頃から快進撃を続けてきた。もちろん、韓国国内では傘下の起亜自動車とあわせシェア7割と断トツの強さをみせる。

 ところが昨夏以降、その成長に陰りが見え始めているのだ。米調査会社オートデータによると、3月の米新車販売台数は前年同月比3.4%増の145万2946台と、6年ぶりの高水準を記録。米ゼネラル・モーターズ(GM)、米フォード・モーター、トヨタ自動車など大手6社が前年同月比を上回る中、現代自動車は7.7%減(起亜自動車を含む)。2月に2年半ぶりのマイナスに転じ、2カ月連続のマイナスと不振ぶりが際立った。

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現代自動車が3月に初公開した高級スポーツクーペのコンセプト車「HND-9」
トヨタのセダン「カムリ」(2012年型)。北米だけでなく、韓国でも高い人気で、輸入車として初の韓国のカー・オブ・ザ・イヤーに輝いた(トヨタ自動車提供)
韓国ヒュンダイ(現代自動車)のセダン「ソナタ」=韓国・ソウル(AP)
韓国ヒュンダイ(現代自動車)は平成17(2005)年、同国の俳優、ペ・ヨンジュンを日本でのCMに起用し、主力セダン「ソナタ」を大々的に売り込もうとしたが、わずか3年で撤退した

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