モバイル/無線通信
NTTドコモが認証基盤を大手術、「回線ベースの認証はもはや限界」
出典:日経コミュニケーション 2013年4月号
pp.46-47
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
NTTドコモが同社のクラウドサービス「ドコモクラウド」向け認証基盤の大手術に着手している。従来の回線契約をベースにした認証基盤ではマルチデバイスへ十分対応できないと判断。回線にひも付かないIDをキーとした認証へ変更を進めている。今年の秋冬にかけてドコモクラウドサービスの“キャリアフリー化”が一気に進む見込みだ。
「地味ながら、ドコモにとっては心臓外科手術に等しい大きな取り組み」。こう語るのは、NTTドコモの斎藤剛スマートコミュニケーションサービス部オープンサービス企画担当部長だ。これまでの回線契約(電話番号)をベースとした「docomo ID」の認証基盤を、回線にひも付かないIDベース(例えばメールアドレス)の基盤へと再構築するプロジェクトを統括している。
同社がプロジェクトに着手したのは2012年秋ころ。「回線ベースで認証するサービスがもはや限界に来た」(斎藤部長)からだ(図1)。理由は2つある。一つはマルチデバイスへの対応が、従来の認証では難しくなってきた点だ。
連載新着連載目次へ >>
- レノボの脱着式Ultrabook「ThinkPad Helix」をレビューする(2013/04/26)
- 差異が多いAndroidの無線LAN、802.1XではEAPや認証方式に注意(2013/04/03)
- NTTドコモが力を入れるTizen、対応端末が年内にも登場か(2013/03/06)
- [MWC2013]MWC2013開幕!技術革新は一段落、スマホは価格勝負へ(2013/02/28)