猿島(サルシマ)
東京湾に浮かぶ、唯一の自然島です。 釣り・海水浴・バーベキューなど、四季を通してアウトドア・アクティビティを楽しめます。 面積は横浜スタジアムのグランドの約4倍。 三笠桟橋からの約10分の船旅で、気軽に訪れることができます。 旧海軍の要塞として、一般人の立ち入りは、終戦まで禁止されていました。 島内には緑深い木々のなか、レンガ積みのトンネルや砲台跡などの旧軍施設が残っていて、ちょっとした探検気分が味わえます。 かつて、仮面ライダーのショッカー基地として撮影が行われたことでも知られています。 釣り・バーベキュー・海水浴など小さな島いっぱいに魅力がつまっています。 春と秋には釣り大会も開催されます。 猿島渡船、猿島でのBBQ、釣り大会などは、こちらのホームページをご覧ください。
| 住所 | 〒238-0019 横須賀市猿島1 |
| アクセス | 京急横須賀中央駅から三笠桟橋まで徒歩15分 |
| 料金 | <猿島航路> 乗船料: 大人1,200円・小学生600円 団体 (15人以上):大人1,080円・小児480円 |
| 定休日 | <猿島航路> |
| 駐車場 | 近隣の有料パーキングをご利用下さい |
| 公式サイト | |
| お問合わせ | 046-825-7144(株式会社トライアングル) ※猿島渡船の運航会社 |
| エリア | 市街地中心エリア |
| カテゴリ | アウトドア・体験 バーベキュー 海 海水浴場 自然 |
猿島へは、三笠桟橋から連絡船が出ており、気軽に訪れることができます。
横須賀の街を海から眺めながら、片道約10分の船旅です。
猿島の中は、要塞跡の探検や釣り・バーベキュー・海水浴など四季を通じた遊びの宝庫です。
展望台:れんが積みの壁に囲まれた要塞の道から、急坂を上ると展望台です。
猿島に残る5つの砲台とともに、観測所として造られたものです。
猿島に残る5つの砲台とともに、観測所として造られたものです。
要塞の切通し:うっそうと繁るタブの森の中には、明治時代に造られたれんが造りの要塞が、今なお残されています。
レンガのトンネル:かつて要塞だった島、猿島にはいくつものれんがのトンネルが残されています。
れんがは、「フランス積」と呼ばれる積み方で、今なお美しい文様を見せてくれます。
れんがは、「フランス積」と呼ばれる積み方で、今なお美しい文様を見せてくれます。
広場:横須賀の街並みや東京湾を眺めながらゆったりくつろげる展望広場です。
ピクニックや散策の休憩場所にどうぞ!
ピクニックや散策の休憩場所にどうぞ!
バーベキューも可能。
空と海に囲まれ、街の喧騒を遠くに眺めながら、ゆったりとした海水浴がお楽しみいただけます。
浜は下船場の周辺に広がり、対岸には横須賀市街が間近に見えます。
▼ 開設期間:2012年7月14日(土)~8月31日(金)
| 海水浴場規模 |
■砂浜: [間口]130m [奥行]30m [面積]3,900m2 ※自然環境で変化あり |
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■遊泳区域: [間口]120m [奥行]40m [水深]1.5m ※潮、波の状態で変化あり |
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| 海水の透明度 | 視界が水深2m以上 ※潮、波の状態で変化あり |
| 砂質 | 灰色・砂鉄が多い |
| 波の高さ | ほとんどなし ※荒天時を除いた、通常の波の高さ |
| 監視・救護所 | 有り |
| 公衆トイレ | 有り(1ヶ所) |
| 公共の更衣室・シャワー | 無 |
| 休憩所 | 1軒(有料更衣・シャワー室 有) |
| 営業時間(予定) |
午前9時~午後4時 ※営業期間海水浴場オープン期間(7月中旬~8月31日)毎日営業 |
| 金額【共通】(予定) | [大人]600円 [子供]300円(小学生まで) |
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海の家 レンタル品 及び主な販売品 (予定) |
■ボート:なし ■パラソル:700円/1日 ■貴重品預かりコインロッカー: [大]300円/1日 [小]200円/1日 ※更衣室利用者 ■その他: 生ビール600円、缶ビール(500ml)500円、ジュース140円、スナック菓子類、その他軽食(ラーメン500円)などあり |
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■レンタル予約: 前日までに、(株)トライアングルの電話(046-825-7144)かFAX(046-825-7143)へ |
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| シャワールーム |
■利用料: [大人]¥600 [小人]¥300 [預かりカゴのみの場合]¥300 ※冷水のみ |
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船・レンタル 問合わせ |
(株)トライアングル TEL.046-825-7144[HP] |
BBQ機材のレンタル、機材の運搬や洗浄、ゴミの収集などを行っています。
猿島BBQの営業期間、利用料金、予約方法などの詳細情報・お問合わせは、こちらのホームページ(株式会社トライアングル)をご覧ください。
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さるしま要塞物語 夏には多くの海水浴客で賑わう猿島ですが、島の中にはもう一つの顔が隠れています。 うっそうと繁るタブの森の中には、レンガで造られた要塞が、今なお残されています。 猿島は東京湾ののど元に位置するため、海の守りの要として、幕末・明治初期・昭和と3度に渡り砲台が築かれました。 黒船がたびたび姿を見せはじめた幕末の頃、江戸幕府は海上防備のため、全国初のお台場と呼ばれる砲台を、猿島に3ヶ所建設し、黒船に対する守りを固めました。 以来、猿島は「要塞の島」としての歴史を歩み始めました。 明治時代中期、明治政府は東京湾の守りを固めるために、猿島に砲台と要塞を設けました。 砲台には敵国の戦艦を迎え撃てるよう、フランスから輸入したカノン砲が配備されましたが、実戦で使われることはありませんでした。 その後、第二次世界大戦の激化とともに戦雲が本土へと迫り、再び防衛施設として重視されることになります。 昭和16年頃より鉄筋コンクリート制の円形の砲座が5座造られ、その上には高射砲が配備されました。 高射砲は終戦とともに進駐軍に解体され、砲台だけが残されました。猿島に現存する砲台跡は、この時期のものです。 |
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フランス積みレンガの要塞 明治時代に建造された猿島要塞は、すべての施設が岸壁を彫り込んで造られているので、島の外からは、まったく見えません。 弾薬庫や兵舎は、島の中央部を縫う露天掘りの幹道に沿った、トンネルで連なる地下構造になっています。そして、この要塞を覆うのがフランス積で積まれたレンガです。 日本でのレンガによる建築は、幕末の長崎に始まり、文明開化とともに全国に広がりました。 しかし、そのほとんどは地震や老朽化により失われています。 レンガの積方も、明治20年頃から主流になったイギリス積はたくさん作られており、今も日本中に多く残っていますが、フランス積は造られた時期が早かったことから、ほとんどが壊されてしまい、日本でも猿島要塞を含め4件が確認されているのみです。 エキゾチックなレンガのトンネルは、建築史上とても貴重な建築物なのです。 |
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さるしまに伝わる伝説
▼日蓮上人にまつわる話(猿島の名前の由来)
日蓮上人が小舟で東京湾を渡っている際、あたり一面が濃い霧に覆われ、行き先が全く分からなくなってしまいました。日蓮上人がお題目を唱えると、舳先にどこからともなく現れた白猿の案内によりたどり着いた島という伝説に因んで「猿島」と名付けられたそうです。
その後、地元漁師の助けを得て、現在の米が浜に上陸する際、サザエで足を切ってしまった漁師を見た日蓮上人が、お題目を唱えてサザエから角をなくしたため、この付近のサザエには角がないそうです。
▼猿島春日神社の大蛇
現在、三春町にある春日神社は、猿島大明神として、明治17年まで猿島にありました。7月下旬の大祭前後には毎夜のように上総の鹿野山から猿島へ、大蛇が泳いできたといいます。この大蛇は守護神で、猿島の北側の洞窟に住んでいたそうです。なお、この洞窟は、江ノ島の岩屋や富士の麓まで続いていると言われています。
▼豊島
「猿島」と呼ばれる前は、猿島の周りには大小併せ十個の浅瀬や岩礁があることから、十の島で「十島」、験を担ぎ「豊島」とよばれていました。明治21年になづけられた、上町の「豊島小学校」に名残を見る事ができます。また、今でも地元の漁師さんは「猿」が「去る」に聞こえるため「豊島」と呼ぶことがあります。
猿島を海上から眺めると、黒々とした色の森が目につきます。
これがタブの森です。
猿島桟橋の北側崖上にはみごとなタブノキが多く見られます。この景観は、三浦半島に残された数少ない原生林といえます。
猿島の周囲は大部分が急斜面や断崖となっているので、特にこの部分には森林がよく残っています。
大昔の三浦半島にもこのようなタブ、ヤブツバキなどの常緑樹が繁り、昼なお暗い森でおおわれていたのでしょう。
島内の林床にはシダ類がたくさん生育し、空中の湿度も高くなっているので、多くの植物の生活に適しています。
長いトンネルを抜けて眼前に現れる光景は、さながらミニ・ジャングルといえましょう。潮風に強い海岸植物も崖地にみられます。