2年ぶりの完封で今季3勝目を手にしたスタンリッジ(撮影・岡田亮二)【拡大】
(セ・リーグ、巨人0-5阪神、8回戦、阪神5勝2敗1分、7日、東京ドーム)やられたらやり返す。スタンリッジが最高の形でGへ仕返しだ。4月17日に3本塁打を浴び、5回4失点と炎上した東京ドームで、同じ轍は踏まないとばかり仁王立ち。来日4度目のシャットアウトを圧巻の6安打無四球で完成させ、端正なマスクに笑顔が弾けた。
「自分にとっても、ここで好投できたのはすごい。きょうの結果に関しては言うことナシだよ」
初回、二死から坂本に中前打を許したが、続く4番・阿部はバットをへし折って、二飛に仕留めた。前回の対戦で高めのボールをとらえられ、右翼席上段まで運ばれた難敵だったが、1打席目で“報復”に成功。狭い敵地、悪夢を教訓に、丁寧に低めに集めた。
中西投手コーチも「ゾーンの低いところに集めてゴロを打たせていた。長打の少ないゾーンに投げられていたし、それだけでなく内角も突けていた」と手放しで称えた。
難しいゴロは西岡、鳥谷が幾度となく好守でアウトにしてくれた。女房役の藤井彰の1発、さらに新井の2発で援護を得ると、助っ投もさらに勢いを増した。9回を119球で料理。2011年7月18日の広島戦(マツダ)以来の完封勝利で、4月24日の中日戦(ナゴヤD)から3連勝。防御率も1・56で、セ・リーグ2位に浮上した。