(セ・リーグ、巨人0-5阪神、8回戦、阪神5勝2敗1分、7日、東京ドーム)打った本人が一番ビックリしていた。8番打者が先制弾。藤井彰が難敵杉内から今季アーチを見舞った。貴重な先制ソロで一気に流れを引き寄せた。
「芯でとらえたけど、上がりすぎたから僕の力では無理だと思った。歓声を聞いて、二塁で審判にも聞いてビックリしました」
三回一死走者なしの場面で、内角高めに浮いた杉内の直球を振り抜いた。高々と上がった打球は左翼席で待つ虎ファンが呼び寄せるようにギリギリで着弾した。入るとは思っていなかったベテランは柳田二塁塁審に「ホームラン?」と確認し、目を見開いた。2012年5月31日のロッテ戦(甲子園)以来、約1年ぶりの一発は通算10発目。和田監督は「あの当たりが入るとは思わなかった。8番打者がここのところ相当仕事をしてくれている。ポイントゲッターになっている」と称えた。