2013.5.8 05:02

和田虎、3発で勝った!Gのお株奪う空中戦

藤井彰を出迎える和田監督(左)。今年は巨人に好きにやらせない!!

藤井彰を出迎える和田監督(左)。今年は巨人に好きにやらせない!!【拡大】

 (セ・リーグ、巨人0-5阪神、8回戦、阪神5勝2敗1分、7日、東京ドーム)宿敵のお株を奪う空中戦で完勝。和田監督はワンサイドゲームで巨人を寄り切った試合内容に手応えを感じていた。

 「昨年は散々やられた。この屈辱というか、その気持ちを持ち合わせている。昨日取ったのが非常に大きいし、昨日取ったから今日がある。今日取ったらまた明日も、という気持ちになってくる」

 とにかく気合が入っていた。第1戦をものにした指揮官は球場入りの際「それを生かすも殺すも今日、明日。交流戦前に巨人に嫌なイメージを与えたい」と意気込んでいた。同時に苦手にしていた杉内に対しても「3度目だしね。データとか配球とかわかっている」と自信を見せていた。

 3発のアーチ粉砕。4安打ながら残塁ゼロで5得点という効率のよさだ。四回の守りでは阿部の中堅に抜けようかというライナーを回り込んでいた鳥谷が好捕した。情報を活用して、G倒。3・5差まで接近し、巨人の背中がはっきりと見えてきた。

 「巨人側からすると1勝2敗では痛くもかゆくもないだろうから。もう1つ何とか。明日とって3つ(勝つ)という気持ちでまた球場にきたい」

 就任1年目の昨季1勝9敗2分け(勝率・100)と涙をのんだ敵地で2007年9月7、8、9日以来、6年ぶりとなる同一カード3連勝を狙う。勢いは虎が上。牙をむき、食らいついた。絶対に離さない。(阿部 祐亮)

データBOX

 阪神が巨人に東京ドームで同一カード勝ち越しを決めた。和田阪神では初。東京ドームでは今季3連勝。昨年は一度も連勝できなかった
 阪神は今季東京ドームの巨人戦で3勝2敗と白星が先行。昨年は1勝9敗2分け。昨年は1年を通しても5勝15敗4分けと大きく負け越したが、今季は5勝2敗1分けと優位に立っている

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(紙面から)