Xperia SP LTE版(C5303)開封の儀&ファーストインプレッション

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2013.05.04 20:20:59 記者 : カテゴリー : デジタル タグ :

Sony Mobileの2013年Xperiaスマートフォン新機種「Xperia SP(C5303)」を入手したので早速開封の儀を執り行います。(業務連絡:ガジェット通信様、本記事の利用はご遠慮ください)Xperia SPは、4.6インチ1,280×720ピクセルのTFT液晶、Snapdragon S4 MSM8960Pro 1.7GHzデュアルコアプロセッサ、1GBのRAM、メインカメラに800万画素のExmor RSカメラを搭載したSony Mobileの2013年モデル。今年3月頃に発売開始となったXperia Z/ZLよりも一回り小さく、スペックを一段下げたものとなっています。RAM容量は1GB、内蔵ストレージの容量は8GB、Micro SDカード(最大32GBまで)も利用できます。前面には30万画素CMOSカメラを搭載。ワイヤレス関連では、Wi-Fi a/b/g/n(2.4GHz/5GHz帯)、Bluetooth v4.0、DLNA(DTCP-IPは非対応)、NFC(ワンタッチ接続対応)、2G GSM/GPRS/EDGE、3G WCDMA/DC-HSDPA 42Mbps、4G LTE cat 3 100Mbpsに対応しています。バッテリー容量は2,370mAh。本体サイズは130.6mm×67.1mm×9.98mm、質量は155g。今回入手したのは3G HSPA+、4G LTEに対応したC5303の香港版・ブラック。もちろん、SIMロックフリーで、キャリアモデルのように不要なBloatwareは搭載されていません。純Sony Mobile製品です。同梱品は、Xperia SP本体(バッテリー内蔵型)、Micro USBケーブル、耳かけタイプのヘッドセット(新しいですね)、取扱説明書や保証書。Xperia SPはMicro SDカード対応機種ですが、試供品の同梱はされていませんでした。Xperia SPの外観は、側面が繋ぎ目のないメタリックフレームで覆われており、上質な雰囲気と共に、うっすらとした頑丈を漂わせています。ディスプレイ下部にはXperia S/U/Pに搭載されたフローティングプリズムのような透明バーが仕込まれており、LEDがバー内部で光り、幻想的な雰囲気を体感できます。Xperia Z/ZLよりも一回り小さいことで、これまで大画面機種を利用してきた私にとって、片手での操作性は良好に感じました。背面はアークフォルムではありません。両端が側面にかけてカーブしており、また、中央部分が若干ぷっくりたものとなっており、手へのフィット感は良好。アークフォルムではないので、持った感触は同じ画面サイズのXperia GXやXperia Tとは全くことなっています。Xperia ZLに近いフォルムなので、手にした感触もそれと似ています。本体質量が155gと、仕様上はXperia Zよりも重たいのですが、縦横のサイズはそれよりもコンパクトなので、それほど重たいという印象は受けませんでした。最近は大画面モデルばかりを利用している私にとっては、”意外と軽い”という印象です。バックカバーは外れますが、バッテリーの交換は不可です。Xperia S/NXと同じ仕様。カバーを外すと、Micro SIMカードスロット、Micro SDカードスロットにアクセスできます。SIMカードの装着にトレイはありません。ダイレクトに差し込むだけで認識します。左側面はMicro USB端子があります。右側面にはカメラシャッター、2013年モデルで刷新・統一された電源ボタン、ボリューム上下ボタンがあります。上部には3.5mmオーディオジャックがあります。下部には何もありません。通話用スピーカーは前面左下にあります。Xperia Vとのサイズ比較。縦サイズはほぼ同じ。横サイズはXperia Vの方が小さい。厚さ・質量はXperia Vの方が小さい。Xperia Zとの比較。縦横はXperia Zの方が大きい。厚さ・質量はXperia Zの方が小さい。Xperia V、Xperia SP、Xperia Zで背面の形状を比べてみました。Xperia Vはアークフォルム、Xperia SPはラウンドフォルム、Xperia Zは強化ガラスを採用したフラットデザイン。Xperia SPの表面はXperia Vと同様にマット仕上げのソフトタッチな感触です。ここからはXperia SPのソフトウェア、特徴、パフォーマンスなどを紹介していきます。Xperia SPは2013年モデルということで、中身はXperia Z/ZLと様々なところで共通しています。ベースOSはAndroid 4.1.2(Jelly Bean)。ソフトウェアビルドは「12.0.A.1.211」。3.4系のカーネルを搭載しています。UI外観はXperia Z/ZLと共通しており、プリインストールアプリやUIのメニュー構成もほぼ共通の内容となっています。PlayStation Certified、Sony Entertainment Network、ホワイトバランス調節機能、MirrorLink、ワイヤレスディスプレイ(Miracast)、Sonyメディアアプリ(Walkman、アルバム、ムービー)を搭載。Xperia SPで新規に追加されたアプリはありません。また、通知パネルのON/OFFボタンも4ボタン構成。アプリ起動履歴画面はSony Mobile独自デザインのもので、スモールアプリも利用できます。タッチ操作時の音など各種メディアもXperia Z/ZLと同じです。タッチバイブの感触はXperia Zに似ています。弱すぎず・強すぎずといった感じです。ボディの作りがしっかりしているからなのか、バイブが本体の芯から伝わってくるような良い印象を受けました。Xperia SPの特徴でもある透明バーは、充電時(充電中は赤、充電完了は緑)着信時、不在着信、SMS、未読SMS、アラーム、Androidの通知が存在する場合に点灯もしくは点滅します。通知は個別にLEDの色を7色(白、青緑、黄色、緑、赤、青、紫)から設定することができます。もちろん、非設定も可能です。また、Walkmanアプリでは再生中のアルバムアートの代表カラーに近い色が曲のテンポに合わせて点滅(ライトエフェクト)し、アルバムアプリでは、表示した画像の代表カラーで光ります。動作内容そのものはXperia UやLive with Walkman(ライトエフェクト)と大体同じです。特に新機能と呼べるような動作ありません。もちろん、裏側も光ります。Xperia SPには手袋をしたままでもタッチ操作できるタッチパネルの高感度モード「手袋モード」が搭載されています。Xperia solaに搭載されている機能です。手袋モードはオプションを有効にした後、手袋を付けた状態でロック画面を解除すると機能し、指で直接触れてロック画面を解除すると機能しません。なので、冬の時期は基本的に常時ONで構わないのではないかと思います。フローティングタッチ機能とは異なるので、触れずに画面をスクロールすることはできません。Xperia SPはXperia Tablet ZのようにPS3用のコントローラー「DUALSHOCK3」を標準でサポートしています。DUALSHOCK3は「Xperia」の画面で接続設定が行えます。DUALSHOCK3では、ゲームの操作はもちろん、ホーム画面やアプリの操作も可能です。MHLやワイヤレスディスプレイで画面をミラーリングできるので、テレビと連携させるとコンソールゲーム機と同じ操作体験となります。リアのメインカメラは、Xperia Z/ZLに搭載されたSonyの積層型裏面照射型CMOS「Exmor RS」ですが、撮像素子が1/4型の画素数800万画素なので、サイズ・画素は共に小さくなっています。カメラUIや機能はXperia Z/ZLとほぼ同じで、静止画はもちろん、動画モードでのHDR撮影、シーンの自動検出機能「おまかせプレミアムオート」、9種類のエフェクトを適用して写真撮影できる「ピクチャーエフェクト」、パノラマ写真を撮影できる「スイングパノラマ」などの機能を利用できます。連写機能は非搭載です。側面にカメラシャッターがあるので、スリープ時から直接カメラを起動できます。撮影可能な静止画の最大サイズは3104×2321ピクセル(約720万画素)、動画は1,920×1,080ピクセルです。パフォーマンス面。Xperia SPのプロセッサは、Xperia GX、Xperia SX、Xperia Vといった2012年のハイエンドモデルに搭載されたMSM8960の上位版となるMSM8960Proです。CPUクロックは1.7GHzにアップしたほか、GPUもXperia Z/ZLのAreno 320が採用されています。動作は非常にスムーズで、デュアルコアCPUですが クアッドコアCPUのXperia Z/ZLと体感的な差はほとんど感じられませんでした。Quadrantのトータルスコアはジャスト8,000点。Xperia T/TX/Vが5,000~6,000台なので、それらよりも大幅に上回っています。Antutuのトータルスコアは11,737点。まあまあですね。3DMarkの「Ice Storm」スコアは10,233点。ランキング的にはGalaxy S 4の上、Nexus 4の下です。「Ice Storm Extream」スコアは5,701点。ランキング的にはXperia Tablet Zの上、Nexus 4の下。バッテリーの持ち。Xperia SPには容量2,370mAhのバッテリーが搭載されています。バッテリー残量が100%→9%になるまでの時間は12時間55分。同じ使い方をしても、大抵のXperiaは8時間前後がいいところだったので、個人的には、どのXperiaよりもバッテリー駆動時間は長いと思います。スマートフォン全体から見ても、Xperia SPのバッテリー駆動時間は優秀な方だと思います。Xperia SPには省電力機能として、「バッテリーSTAMINAモード」、「低バッテリーモード」が搭載されています。バッテリーSTAMINAモードは、画面OFF時にWi-Fiとモバイルデータ通信、電話とSMS以外のアプリのバックグラウンド通信をOFFにする節電機能です。Xperia SPでは、あるバッテリー残量を下回ると発動するように設定できるほか、デフォルトでは電話とSMS以外のアプリのバックグラウンド通信はOFF設定になりますが、アプリ個別に節電対象から除外することもできます。「低バッテリーモード」は、画面の明るさ、バイブレーションの有無、Wi-Fi、GPS、Bluetooth、自動同期のON/OFFを設定できる省電力機能です。エコモード、エコ技と似た機能です。指定したバッテリー残量を下回ると発動するように設定することもできます。追加:LTEについて。Xperia SP C5303では、LTEは6バンドに対応しています。日本でもバンド1(2100MHz帯)に対応しているので、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIのLTE電波が掴めるはずなのですが、速度テストを実施した場所が田舎なこともあり、ドコモとソフトバンクの電波しかシステム上に表示されませんでした。KDDIはまだエリア外なのでしょう。そして、実際にNTTドコモのSIMカードを挿すと、電波は弱いのですが、LTEに繋がりました。電波が弱いこともあり、速度はあまり出ていませんが、少なくともLTEを利用できることは確認できたことになると思います。

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