2011年04月04日 (月)

【水野解説・"低レベル"汚染水を海に放出へ その問題は?】

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東京電力は、福島第一原子力発電所の事故で、敷地内にある高濃度の放射性物質に汚染された水の貯蔵先を確保できなければ、今後、危険が生じるおそれがあるとして、法律に基づき、「廃棄物集中処理施設」にたまっているおよそ1万トンの低レベルの汚染水を今夜7時から海に放出することを明らかにしました。また、5号機と6号機の地下水を集める「サブドレンピット」と呼ばれる施設に保管されている1500トンの低レベルの汚染水については今夜9時から放出するとしています。経済産業省の原子力安全・保安院は、「緊急時のやむを得ない措置だ」とした上で、海洋モニタリングを強化し、放出による影響を可能な限り抑えるよう指示しました。

 

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東電福島第一原発2号機では、「ピット」と呼ばれる施設でおとといの午前、高濃度の放射性物質を含む水が海に流出しているのが見つかりました。 

 

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流出を止めるため、おとといはコンクリートを投入。

 

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きのうは、「吸水性ポリマー」という特殊な素材などを投入しましたが流出は止まっていません。

 

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きょうは、ピットの水が、どこから来ているのかルートを特定するため、汚染された水がたまっている「トレンチ」と呼ばれるトンネルに白い粉末を流しましたが、これまでにピットで、白い水は確認されていません

 

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東京電力は、別の場所から流れ込んだ可能性もあると見て、調査を続けています。流出を食い止める有効な対策がとれない中、汚染された水が、周辺の海に拡散するのを防ぐため東京電力は、2号機の取水口付近の海中に、「シルトフェンス」と呼ばれる覆いを設置することを検討しています。 

 

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こうした汚染された大量の水の処理が課題となっている福島第一原発。

東京電力は、高濃度に汚染された水の貯蔵先を確保できなければ、今後、危険が生じるおそれがあるとして、敷地内に保管された低レベルの汚染水を準備ができ次第、海に放出することを明らかにしました。担当者は「地元の方々にご面倒、ご迷惑をおかけしていますが、さらに一段のご苦労をおかけすることに非常に申し訳なく思っています」と、言葉を詰まらせながら話しました。

 

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放出されるのは、まず、放射性廃棄物を処理する「廃棄物集中処理施設」にたまっているおよそ1万トン。高濃度の放射性物質に汚染された水の保管場所を確保するためです。

さらに、冷却機能も保たれ、安全な状態になっていたと思っていた5号機と6号機。その地下水をためる「サブドレンピット」と呼ばれる施設の水1500トンも放出します。この施設の水位が上昇を続け、一部が建屋の内部に入ってきているということで、このまま水位の上昇が続けば、施設の維持に欠かせない非常用の発電機など、重要な施設が水没するおそれがあるとしています。

 

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原子力安全・保安院では「6号機の原子炉建屋、タービン建屋、まわりの設備なども含めて漏水が始まっている。これを放置すると5号機、6号機も原子炉の安全確保上重要な設備が水没してしまって他の機と同じような状況になると非常に困る」と説明しました。東京電力によりますと、今回の放出は、原子炉等規制法64条に規定された「危険時の措置」に基づくもので、今後、災害が発生するおそれがあるため、応急の措置として行うということです。

 

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枝野官房長官は「放射性物質を含む水でありますが、海水に放出をすることがやむを得ないということで了承をいたしました」と述べました。 

 

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放出される水に含まれる放射性物質の濃度は、「廃棄物集中処理施設」の場合、放射性のヨウ素131の濃度が、1ccあたり6.3ベクレルで法律で定める排出基準の限度のおよそ100倍にあたるとしています。東京電力によりますと、今回放出される放射性物質が付近の魚や海草などに取り込まれ、それらの海産物を毎日食べ続けた場合、1年間に受ける放射線量は0.6ミリシーベルトで、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを下回るとしています。原子力安全・保安院は、東京電力に対し、モニタリングを強化し、放出による影響を可能な限り抑えるよう指示しました。 

 

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水野解説委員です。

 

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水野解説委員:

東電福島第一原発は様々な問題を抱えていますが、現在海に漏れ出している極めて濃度の高い汚染水をいかに止めるか、これが最大の課題となっています。その高レベルの汚染水による海洋汚染を防止するためには、時間との闘いで、別の低いレベルの汚染水を海に捨てるしか方法がないと東京電力が判断したということなんです。 

 

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現在ピットから流れ出している汚染水は、2号機のタービン建屋や配管トレンチにたまっている汚染水がそのまま流れてきていると見られていますが、極めて高レベルです。

放射性ヨウ素で1時間あたり100万ベクレル程度。表面線量も1時間あたり1000mSv以上と極めて強い。人体に影響与えかねない値です。この汚染水の海への漏れを防止するためにポリマーなどを投入してきたが今のところ効果がみられません。 

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そこで一刻も早く、たまっている汚染水を別の場所に移したい。当初は復水器も考えられましたが、満杯のためにすぐに移せない。そこで目をつけたのが数百m離れたところにある、いつもは放射性廃棄物を処理する「集中廃棄処理施設」です。ここは数万トンの容量がある。ここならすべて移すことができます。

ところがこの施設内にはすでに低レベルの汚染水があるため、これを海に捨てて、2号機の高レベルの汚染水を移すことになったというわけなんです。

 

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それともう一つ。もう安定していたとみられていた5号機と6号機の方も、地震でひびが入ったらしく、放射性物質を含む地下水が建物に入ってきていて、このままでは機器にこわれる恐れがあるためこちらの低レベルの汚染水も放水することになった。 

 

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「低レベル」というが、ではどれくらいのレベルなのか?疑問をお持ちだと思います。

「集中廃棄処理施設」にある汚染水は、原発内の作業によって発生した放射性廃棄物に、今回の津波による海水が混じったものです。放射性物質の濃度はピットから漏れ出している汚染水の、100万分の1ぐらいのレベルです。しかし低レベルとは言いながらも法令の濃度限度の100倍はあって、通常はそのまま海に捨てるのは許されないほど濃度は高いです。 今回は法律によってそれをしないともっと大変なことになる場合に認められている緊急避難的な措置なんです。

 

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仮に原発から1キロ離れたところで採れた魚介類を成人が一年間食べ続けた場合、成人で0.6mSvの被ばくと説明してる。0.6は影響はどうなのか。

人が1年間に浴びても差し支えないとされる1年間で1mSV、それよりは低い。それだけであれば人体への影響はあまりない、と考えられるが、原発からはこれまでも大気中、そして海へ大量の放射性物質の放出が続いているし、それらとあわせても本当に安全なのか、国や電力会社はきちんと説明するべき。

さらに気をつけなければならないのが、この緊急避難的な措置がはたして今回だけで終わるのかどうかという言う点。ピットから漏れている汚染水は原子炉の水と見られている。原子炉を冷やすには水の注入が続けられていて、今後も数ヶ月は続くと見られる。ということは今回排水したとしてもまたたまってくる恐れがある。

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今回の緊急避難的措置を2度と行わないためにも、「集中廃棄処理施設」以外にも別のタンクや、メガフロートなど貯蔵場所の確保について引き続き準備を進めていくことが重要だと思います。

投稿者:かぶん | 投稿時間:21:40  | カテゴリ:取材エピソード
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今日も水野解説委員が説明してくださったことで、現状把握ができ、かえって安心いたしました。
不明な点が多いと、目に見えない何かと戦っているようで、わからないほうがより恐ろしく感じます。
応援していますので、これからも、より鋭く切り込んだ解説をお願い致します。

投稿日時:2011年04月04日 23:05 | 匿名

まさに、くる所まで来た感がありますね。

日を繰るごとの悪い状況に、行き当たり場当たり的な対応。

本当に“数ヶ月間”で収束できる事態なのでしょうか?

止め処なく流れる放射物にやむを得ない処置。

一体何処までいってしまうのか・・・

チェルノブイリを越える世界的未曾有の事態になるような・・・

本日、東電の会見時に担当者が涙ぐみながら発表していました。

見る者によっては「ふざけるな!」と映るのでしょうが、

少なくとも私には芝居がかったふざけた態度には見えませんでした。

今回の事故の重大性と、自社の上層部の対応を恥じてはいるが社員としてどうしようもなく、お詫びをするしかないという感じを受けました。

勿論、東電弁護ではありません。

どちらにしても、避難地域の拡大は時間の問題でしょうし漁業関係にも重大な影響をもたらすことは避けられないでしょう。

現在の政府は最早、対応限界に来ているのではないでしょうか?

一国民として、どのようにしていったら良いか悩むばかりです。

投稿日時:2011年04月04日 23:38 | RI- ISAGO

■高濃度放射能汚染水が海へ流出■緊急臨時対策の1案?について

妙案の対応中なら良いのですが
後手に回るほど被害は増えて、危険な作業も増しかねません。
福島原発事故で取水口近くの作業ピットの漏水を止めても、水位が上がり仮に他の破損個所があればそこからまた漏水するかもしれません。

そこで取りあえず緊急的な応急処置として、
中からではなく素直に今流れ出しているピットの外側下部で海面上に、漏斗(じょうご、受け皿か桝)状の物をコンクリートピットの外側壁面に取り付けてポンプアップ(工事現場担当者向き?)をしてみてはいかがでしょう。

あとから警報機付き水位センサー、監視カメラのセットなども可。
(但し海水面がそこまで上がると再び高濃度汚染水が流出します。)

★また、【施設の維持に欠かせない非常用の発電機など、重要な施設が水没するおそれがある】としています…
(これはあの危険な残骸の中でいつ復活出来て、はたして可能性は高いのでしょうか?この際、新たに部分的にまたは別の方法「?液体窒素をホースで周辺にセットし自動噴出?」などで冷却法?などを考えた方が良いのでは?とふと疑問におもいました。)


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投稿日時:2011年04月05日 00:23 | 元気でカイロ

いつも水野委員と山崎記者の解説に注目しています。夜遅くまでおつかれさまです。
 今日は、法律論についてご質問したいと思います。なお、予めお断りしておきますが、私は今回の東京電力の一連の対応に強い憤りを覚えている1人です。
 今回の事象、東電からの最初の15条通報は、地震から約2時間後と早い段階で行われております。本部長(=総理)には、原災法に定められた非常事態宣言を行った以上、同法第26条ないし規制法第64条を根拠に、ベントや海水注入などを「緊急事態応急対策」として東電に指示する法的権限があったのではないでしょうか。
 法的権限の有無は、責任問題を考える際に非常に重要です。といいますのも、今でこそ我々は「ベントなんてなんでもない」「海水注入なんて何でもない」「低レベルの汚染水の直接投棄すら止むを得ない」という感覚でいますが、11日の段階で、会長も社長も帰京できない状況で、放射性物質の環境拡散や廃炉を東電に「自主的に」決断させることは、東電が株式会社である以上、不可能だったのではないかと感じるからです。
 しかも、東電は15条通報という形で、事業者単独では手に負えなくなってきているという趣旨のメッセージを明確に出している訳です。
 原災法には、第1条に「原子力災害の特殊性にかんがみ」という記述があります。特殊性とは(日本国民全体の)公的便益が(東電株主・社員の)私的利益を大きく上回る可能性があること、極めて迅速な対処が必要であること、の2点に集約できるのではないでしょうか。そうした状況において、政府が初動において、私的企業である東電の自主的判断を尊重する曖昧さを残したこと、そしてそれが事態を今日の深刻な状況に導いた一因であったとすれば、政治主導の主唱者たちの対応は、法の理念を弁えずに、政治的に極めて「無責任」な対応であったという評価を免れないのではないでしょうか。
 今は責任をうんぬんする段階ではないでしょうが、ジャーナリストの皆様にはいずれ、技術や法律といった様々な要素を念頭に「誰に何の権限があって何ができたのか、できなかったのか」しっかりと追及してほしいと思います。
 2次大戦と同じような過ちを見ているような気がしてなりません。官民でしっかりしたリーダーを「選ぶ」ために、わが国の国民がどう変貌していかなければならないか、この危機を間近に見て、冷静な批判的精神を失わない皆さんにそれを問うてほしいと思っています。

投稿日時:2011年04月05日 01:39 | 匿名

提案したい。汚染水の漏出の防止に、液体窒素を使い(ステンレスパイプ等に小分けする等の工夫は必要)水を氷結停止させ、終末の出口でジェットセメント用いて急結させる。トレンチのコンクリ強度は落ちるだろうが、問題ナイだろう。

投稿日時:2011年04月05日 03:35 | DON38At

東京電力によりますと、今回放出される放射性物質が付近の魚や海草などに取り込まれ、それらの海産物を毎日食べ続けた場合、1年間に受ける放射線量は0.6ミリシーベルトで、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを下回るとしています

と記事上にありますが、
「食べる」=内部被爆
「浴びる」=外部被爆
ですよね?
一緒くたに論じても良いものなのでしょうか?

投稿日時:2011年04月05日 09:34 | 匿名

たとえ低レベルとはいえ、放射性物質を含んだ水を海中に放出することは、人類全体に対する犯罪と言える。本来タンカーを買い上げ、その中に一旦貯蔵し、その後無害化処理をして放出すべきである。メガフロートに貯蔵する方向で検討しているが、1)準備に時間がかかる、2)貯蔵中の流出防止能力がタンカーより劣る、3)台風や津波の時に沖や安全な地域に避難する能力が劣る、の3点よりタンカーを利用すべきである。
さらに、現在のような炉心への冷却水の注入がいつまで続くのかも定かでない。タンカーや既存陸上タンクへの汚染水の貯蔵で時間をかせぐ間に、汚染水の冷却水への再利用設備を設置すべきである。トレーラーで陸上輸送できる最大のタンク(3mX3mX10m程度か)を全国の能力がある工場(造船所。タンクローリー製造所など)でつくり、福島に送り込む。それより大きなプール(5mX4mX11m程度で漏れ防止用)を南北に50個あるいはそれ以上、東西に3列平行で現地に作り、その中にタンクを入れる。1列目は海水による冷却機能を持たせ、2列目は放射性物質(主としてセシウム)の吸着機能を持たせ、3列目はろ過機能を持たせる。これらを通過した処理水を冷却水として再利用する。2列目の吸着剤、3列目のろ過剤はロボットによりタンクから取り出し、鉄製ボックスに収納できるようにする。
処理済の水は大きなタンクに入れ、氷を投入してさらに冷却して、3台の原子炉冷却水として再利用する。このようにすれば、汚染水の海中への放出が防げ、冷却能力も上がり、原子炉を安定状態にすることが可能となる。

投稿日時:2011年04月05日 11:22 | 渡辺勝典

汚染水放出について事前隣国に知らせは行くべきです。今回の核危機は日本国内だけのことではなく、隣の国々、世界各地に影響することは確実であろう。東電をもっと情報を公開すべきです。

投稿日時:2011年04月05日 12:34 | 斉藤紀美

低レベルといっているが、基準値の100倍もある汚染水は高濃度であることは間違いない。超高濃度汚染水に比べると低レベルといっている。決して低濃度とは言わない。いえないのだ。レベルと濃度を使い分けて都合の良いように言っているだけ。超高濃度汚染水を基準にするのではなく、あくまでも基準値を基準にして話さないとダメ。基準値の100倍は決して低レベルではない。言葉でごまかそうとしている。
基準値の100倍は高濃度、漏れてる水は超高濃度というべきではないでしょうか。東電のごまかしにいいなりになってそのまま放送するのはやめてほしい。

投稿日時:2011年04月05日 12:39 | 匿名

今更ながら「低濃度のものなら良い」と考える日本に落ちぶれたのか、と落胆せざるをえない。 海外からの圧力は必至で、お手本の日本から2流の国の証明をしているようなものです。 NHKさんも2010年に”龍馬”で国を再生すべく刺激を与えて頂いたかと思いますが、残念ながら地盤は相当腐ってますね。色々な意味でこの国の再生には時間かかりますね。

投稿日時:2011年04月05日 12:42 | なおます

とても腹立だしいこと。
低レベル、低レベルというが基準よりも上回っていて、
高レベルのものに比べて、低レベルなのではないか。
言葉のあいまいさをうまく利用しているようにしか思えない。

人体は影響が弱くても、ほかの生物に影響があれば、
それは結果、人体への影響に繋がるのではないか。

また、他の生物はどうなっても良いのか。

これまで人間による自然破壊で、生命のサイクルを壊して来たというのに。

一刻も早く、流出をとめ、対処して欲しい。

投稿日時:2011年04月05日 14:54 | 廣田

政府の行為に対して寛容すぎるNHK

NHKは、政府・東電の放射能漏れ対策に対して寛容すぎると思いますので、毅然とした対応を取るよう希望します。

政府・東電が低レベルという名の高濃度放射性物質を含む水を大量に太平洋に捨てていることは絶対許されないことだと思います。日本の沿岸漁業者を窮地に陥れるだけでなく、環太平洋諸国の漁業にも深刻な被害を与えるとともに、海洋国家 日本 の立場を著しく損なうものだからです。
高濃度の水は、20万トンの輸送タンカーに移し替えれば済む話です。
自国内の問題は自国で解決すべきであり、他国に迷惑をかけてはなりません。この先も高濃度の水を流し続ければ、日本はまさに太平洋の一端で核実験をしたのと同じことになります。北朝鮮の核実験はさんざん避難しておいて、自分たちはそれ以上残酷なことをしている日本政府に対して、駄目なものは駄目とはっきり言うべきだと思います。日本政府の大本営発表だけを放送するのは、NHKの自殺行為だと思います。

投稿日時:2011年04月05日 15:21 | 高橋 義松

今問題となっている水は全て繋がっている。地震前も地下水位が高くポンプ揚水と海への放水を継続することで、各原子炉構造物への浮力を防いでいた。地震後、放射能で汚染している構造物内の水(例えばタービン建屋内のたまり水)と海とは繋がっており(水位もほぼ同じレベル)、これが原因でポンプアップしても水位が下がらない。当たり前で、海からバランスに必要な水が次々に供給されてそれらが汚染され続ける。即ち、原子炉や使用済格納プールへの注水を止めても水は無くならない。石積み部の空隙をつぶすこと程度では効果はない。止水矢板を基地外周に打ち巡らして、その内部水をポンプアップすることが必要。大成などのGCにKHがある。これは一大土木工事を意味し、ゆゆしき事態である。

投稿日時:2011年04月05日 15:27 | 井伊六月

緊急時とはいえ国民生活に重大な影響を及ぼす「汚染水の放水」を簡単に決断した。事後に詳細な説明もなく納得がいかない。東電の独断による原発事故処理への対応に不信感を抱かせる。農水省大臣の抗議にもあるように政府への連絡も不十分であったと思われる。事後責任は誰が負うことになるのか。住民や漁業への賠償問題に責任がとれるのか。今後に大きな課題が残る。

投稿日時:2011年04月05日 15:48 | 渡辺 千春

「1年間に受ける放射線量は0.6ミリシーベルト」の導出根拠を教えて下さい。

***
放出される水に含まれる放射性物質の濃度は、「廃棄物集中処理施設」の場合、放射性のヨウ素131の濃度が、1ccあたり6.3ベクレルで法律で定める排出基準の限度のおよそ100倍にあたるとしています。東京電力によりますと、今回放出される放射性物質が付近の魚や海草などに取り込まれ、それらの海産物を毎日食べ続けた場合、1年間に受ける放射線量は0.6ミリシーベルトで、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを下回るとしています。
***

投稿日時:2011年04月05日 15:48 | 平ねぎ

水野さんあなたとNHK報道局そして一部のフリージャナーリストだけが、真相を真実を伝えてくれる。頑張って下さい水野さん達の良心だけが頼りです。

投稿日時:2011年04月05日 16:53 | ogaki dai

御用科学者の机上安全論を元、地球に優しくエコ(co2排出無く)で安全をうたい文句に55基の原発を作り稼働させ、使用済核燃料の最終処分技術も確立せぬ中で、幾ら安全対策講じても自然エネルギー(地震津波台風豪雨等)
から逃げられない宿命を知りつつもそれを超越出来るかごとく過信している
人類の驕り、いざ一旦放射能漏れ起こした時封じ込める技術もなく右往左往
しなすすべもなくうろたえている過信の付けは余りにも過大である、死の灰
で汚染された大気、土壌、海水は人間の生存生命を危うくするものである。
農水産物、水道水など体内に取り込むものが幾ら政府が安全と言っても安心は受け入れられない、安全と安心は異なる!!かってチェリノプイルやスリーマイル島の原発事故で放射能が大気飛散した時の報道は放射能の事を(死の灰)や(黒い雨)の表現で国民に喚起を促したが今回の事故で何故この言葉を使わないのですか、、、表現がきつすぎるとか? 適切でないとか? 政府から止められているとか?、、、、ノーモア広島、長崎継ぐ第三のノーモア福島を作り出してのは政府のエネルギー政策から来る政治災害と断定出来る

更にはこの教訓を今後の日本のエネルギー政策で原発の是非を巡る話が政治家、政府、科学者、識者、経済人、マスメデヤから一切出てこない不思議な
民族に明日は有るのだろうかと危惧するものです。

原発に頼るエネルギー政策をこれに懲りず継続させれば第二の福島原発事故
は必ず絶対Xディーに置きます。

今一つ安全うたい文句の原発何故東京湾や相模湾に建設しないのですか
電力需要の極めて少ない海岸の過疎地に原発交付金(空腹の馬面に人参下げるが如く)で民意を買収し原発を受け入れさせ大都市や工業地帯に送電リスクを負いつつも送電している現実、東京電力の売電エリアに原発は無く東北電力エリア(福島、新潟)で原発を作り送電しているのでしょうか、こんな非効率な営利企業、、、改めて過疎地に住む住民の健康と生命を軽んじている。
住むところで人間の健康と生命に高低差有っていいのでしょうか。

鋭く前記諸課題を取り上げ国民に原発、高レベル使用済核燃料の実態と処分
技術の未確立など掘り下げて安全性とその課題をドキュメント番組を制作し国民に投げかけて下さい。

今報道機関に求められている最大のテーマだと認識していましし責務だと
思います

昨年まで三浦半島のある地に在住の元慶大の理学博士(藤田 祐幸先生)は定年退官に合わせ
六ケ所村からなるべく遠くの地長崎に家族ともども転居されました。その理由は、、、

投稿日時:2011年04月05日 17:10 | タムラ エイカツ

”高濃度の放射性物質を含む水が海に流出している”
そこに水を受けるタンク(バケツ)を置いてポンプで回収しない理由はなんでしょうか。高濃度過ぎて作業が出来ない?10lで放出分に相当するのに。取材して教えてほしい。

投稿日時:2011年04月05日 17:37 | 遠山 暉

東電、政府の対応が遅すぎる様です。
本日のニュースで、東電頭に作業が進められて居るようです。
一刻を争う状況、解決が遅くなれば国内海外を問わす被害が拡大するのに。

政府が対策本部を早急に作り、法律の壁で対策が遅れる事の無いように直属の司令機関を福島原発で現場指揮、管理するべきです。

国も東電も、威信や恥など全て捨てて、原子力に精通した国の専門科に対策本部の一委になって貰い、早急に、対策を先回りして、解決に望むべきだと思います。

投稿日時:2011年04月05日 21:45 | みのり

今回の原発問題についてNHKはぎりぎりのところで頑張っているのではと思います。この意味では大変お疲れ様です。

しかし、マスコミ全体で言えば、かつての牛乳やその他の問題の時に、相当企業に非難をしてきたのに比べれば東電に対する対応は明らかにゆるいように思っています。この意味では総じてマスコミの報道はフェアではなく、またその背後に、企業とマスコミが歴史的に政治的もしくは金銭的につながってきたことがあるように思っています。

私の知る限り、NHKは権力に対して中立であるはずであり、国民のための放送局であると信じておりますので、ここは他のメディアの振る舞いとは関係なしに、真に国民のための報道姿勢を貫いていただきたいと思います。それはNHKにしかできないことであると考えます。

この意味では現在、NHKがぎりぎりのところで行われている報道については、この際、全てを明らかにした報道に切り替えていただきたいと切に思います。さもなければ、この国の将来は意図的もしくは意図しない中での情報統制により危ういものになると危惧しております。

NHKには、ぜひかつてのジャーナリズムスピリッツの原点に帰っていただきたいと思います。

最後に、この際、NHKには、日本を真にグローバルの中で真に共存し繁栄できるような放送のトーンに切り替えていただきたいと考えます。現在のNHKのトーンは相当ドメスティックなものに偏っていると考えおり、このことが日本人のアンテナ感度・成熟度を高めることを阻害しているようにも感じております。わかりやすさは大事ですが、過度にそれを意識しすぎるのは大人に対してはいかがなものか、というようにも感じております。

このあたりもあわせて、ぜひご検討ください。

投稿日時:2011年04月06日 01:30 | 匿名

今は、東電を責めるより、終息を願うばかりです。
放射能の怖さは、年月を経て出る病気・・・因果関係の立証でき無い病気だと思います。

枝野さんの記者会見、東電の記者会見で食い下がるように聞こえていた声が、同じ声がNHKから聞こえました。「この人か・・・」と。とても詳しくていらっしゃる・・・。これからも安心して暮らせるように、真実を教えてください。風評被害を恐れるより、真実の隠蔽が怖い私です。

投稿日時:2011年04月06日 11:44 | nanacyanman

福島原発の敷地内は高濃度の放射性物質に汚染されているが、発表されるのは一部のほうしゃせいぶっしつ

投稿日時:2011年04月06日 11:46 | 匿名

水野様、そしてNHKの幹部の皆様は日々色々なプレッシャーにさらされながらの報道だとは思いますが、国民の為・日本の為に今後も真摯な報道姿勢を貫いてください。

政府、保安院そして東電の言動(国民への発表、対応など)に接して憤りを感じています。(多くの国民も同様だと思いますが・・・・)

多くのコメントにも書かれていますが、これ等の責任ある当事者達が「絶対に起こしてはいけない事態を起こしてしまった」という基本的な認識と「応分の責任をしっかり取る」という当たり前の責任感を持っていないため、国内・全世界で顰蹙をかっているのは間違い有りません。

なんとも情けない話ですが、そのことに彼らが早く気付けるようにしてやらなければならないですね。

また、このような困難な状態を終息させる「火消し役」のリーダーは多くの利害関係者から「お前に任せたぞ」という信頼感を得られなければうまく事を運べません。政府・保安員・東電のリーダー達はもっと各自治体や住民またその他多くの利害関係者の声に積極的に耳を傾けるべきだと思います。その上で、一歩そのような人々に歩み寄って対応するべきです。今は、自分の地位・立場からしか物を言っていないように感じます。

このような見方も参考にして頂ければ何よりです。

最後になりますが、水野さんもご自分の健康には留意され、一歩踏み込んだ解説を是非とも続けてください。

投稿日時:2011年04月06日 14:20 | まもる

深夜の記者会見、妙な展開でしたよ。
低濃度?汚染水放出の根拠が実に曖昧です。
①まず、なぜ、タンカーを用意しないのか?
②更に、5,6号機の浸水が、毎分2ℓと極わずかで、フリーの方から消防のポンプでも吸い出せると突っ込まれてました。
③朝日の記者からも、5,6号機は使用済みでかなり冷えていて、緊急性は無いと指摘されていました。
つまり、タンカーやバージの手配をする時間は充分にあります。
④私が奇妙に思うのは、そうまでして空にする『集中廃棄処理施設』の気密性です。だって、地震で最も耐震設計されている原子炉建て屋でもヒビや破損が懸念されるのに、ここに高レベル汚染水を入れて漏洩しない保証がどこにあるんでしょう?

水野さんみたいに頭の良い方に、記者会見に出て頂きたい。
説明がまるで意味をなさない、不思議の国ですね、日本は。

投稿日時:2011年04月08日 00:48 | でじこむ

低レベルの排水を流した事にお怒りの方が多いいのにびっくりしました。
「最悪の事態」を回避する為に現場で判断している事です。
1000ミリしーベルの汚染水を垂れ流すより、余程よいし、現状では仕方の無い事です。これに対しての批判・被害に対しての保障論議は状況が安定してからする事です。スーパーのポイントカードじゃないんだから「100倍」にびっくりしない方が良いと思います。基準値はあくまで平時での基準値です。1000ミリシーベルは最悪のシナリオに近づく値です。
 今は現場の皆さんの「最悪の状況を避ける作業」に、二の足を踏まさない暖かい声援の声をあげるべきです。

投稿日時:2011年04月10日 20:24 | おとっと

低濃度でも放射能を含む水を海に流すなんて、絶対に許されないことです。
こうなってしまったからには、
①原因と理由をしっかり説明すること、
②責任を徹底的に追及し説明すること、
③責任に対する処分(民事、刑事、同義)をしっかりやること、
④完璧な再発防止策を説明し実施すること、
報道側責任としては①~④の状況を全世界の人々へ周知し、
正しい認識の共有を図る義務がありです。
1人の日本人として、世界の皆様に大変申し訳なく思います。

投稿日時:2011年04月11日 00:59 | まさくん

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