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「あすかフェスティバル」プロローグ~第一話A.B〔まとめ〕
2013-04-29 17:00
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おくびょうなうさぎとおろかなかえる プロローグ~第一話A.B〔まとめ〕
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プロローグ
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窓から柔らかくも涼やかな風が吹き、頬を凪ぐ。
それはなんとも心地の悪い風だった。
風がこの土地の、四季を彩る土と木々の香りを運んでくる。
それはなんとも吐き気のする匂いだった。
雲一つ無い遠い青空。
降り注ぐ太陽の光。
ああ、この土地に生きる全てが忌まわしい。
頭では平気だと理解しているのに、体がやはり嫌悪している。
全く……反吐がでる。
この教室の窓から見える景色を見ながら、そんなことをアタシは考えていた。
『飛鳥乃宮市(あすかのみやし)』
人口5万人ほどが暮らす、緑豊かな地方都市。この国では特に珍しくもないありきたりな風景の街。山々が街を囲み、人が生活を営み、平和に暮らしている。
そう、この呪われた土地に今アタシ
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