【サッカー情報局】

　デスク：Ｊ１名古屋のストイコビッチ監督（４８）の“退任騒動”が波紋を呼んでいるな。

　サッカー担当記者：母国セルビアのメディアに「私に休養が必要かと言われたら答えはイエスだ。ただシーズンが終わるまでは誰にも分からない」と発言したことですね。今季限りの退任を示唆したとなって、日本でも大騒ぎになりました。

　デスク：監督もクラブもすぐに火消ししてたけど、実際はどうなんだ？　それにまだシーズン序盤だし、去就が騒がれる時期でもないよな。

　記者：監督をよく知るＪリーグクラブ関係者によると、どうやらピクシーなりの駆け引きのようです。「あえて現地メディアに書かせたんだろう」という見方がされています。

　デスク：駆け引き？

　記者：ストイコビッチ監督は“師匠”にあたるアーセン・ベンゲル監督（６３）率いる名門アーセナル（イングランド）の監督候補に名前が挙がったこともありますし、欧州ビッグクラブの監督就任がささやかれています。欧州ではちょうどシーズンの終盤にさしかかっていますからね。

　デスク：つまり、ああやって発言することで「オレは空きますよ～」って、“売り込み”をかけてる可能性があるってことか。

　記者：あと、名古屋との契約は１年ごとに更新しているんですが、来季の契約交渉を有利に運ぼうという狙いもありそうです。チームも慰留しようとしますしね。

　デスク：でも、Ｊ屈指の人気監督だし、ファンは１年でも長くやってもらいたいだろうけどな。