ＷＢＡダブル世界タイトル戦（今日６日、東京・大田区総合体育館）、スーパーフェザー級王者の内山高志（３３＝ワタナベ）と、Ｖ１戦を行うスーパーフライ級王座の河野公平（３２＝ワタナベ）が５日、前日計量を行い、共にリミットちょうどでパスした。Ｖ７戦に臨む内山はこの日国民栄誉賞の表彰を受けた元読売巨人軍の松井秀喜氏（３８）級のインパクトを与えることをめざしてリングに上がる。

　小学校時代は野球少年だった内山は「松井さんが巨人にいた時はよくテレビで見ましたね。打ってくれるんじゃないか、と思っていると本当に打つ人」と振り返る。その姿を自らのファイトにも置き換えることが理想だ。「アイツの試合を見たら絶対に外れはないから、と言われるようになりたい。ボクシングを知らない人でもおもしろいと思ってもらいたいですね」。ファンが望むのは、もちろんＫＯ。過去７度の世界戦は負傷引き分けだったＶ５戦以外はすべてＫＯと抜群の確率を誇る。

　ワタナベジムの渡辺均会長（６３）は「７回ＫＯ勝ち」と予想した。ＧＷ最後の夜。行楽疲れのお茶の間のファンをスカッとさせるファイトを見せたい。