中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

斎藤 2768日ぶり白星 故郷仙台で勝った

2013年5月7日 紙面から

◇楽天10−3オリックス

 楽天の斎藤が8年ぶりに日本球界で勝利を挙げた。8回に今季初登板すると満塁のピンチを背負ったが無得点。打線はその裏、銀次の一ゴロが失策を誘い、勝ち越すと、松井の満塁本塁打などで突き放した。

     ◇

 涙がこみ上げた。斎藤が楽天入団後、初登板で初白星。日本球界での白星は2005年10月7日、横浜時代に中日戦で先発勝利して以来、2768日ぶりとなった。お立ち台では地元・仙台の大歓声に「どうもただいまです」と照れくさそうに笑った。

 8回、同点の場面で背番号44がベンチから現れると、この日一番の歓声が沸き起こった。最速146キロの直球で、2死を簡単にとったが、そこから満塁のピンチに。「22年目、そんな投手がやる投球じゃないんですけど、非常に力が入って」。伊藤を何とか右飛に仕留めて切り抜けた。

 ここから打線が打者一巡、7得点の猛攻撃。白星がついた。「本当に監督、チーム、スタッフ、もちろんファンの方、すべての方に感謝したい」。ウイニングボールは1067勝の星野監督へ。「もちろん(もらえません)」と泥くさい初勝利に恐縮しきりだった。

 頼もしいワンピースの出現を星野監督も喜んだ。「相手が考えるでしょうね。5回までに勝負をつけないといけないと」。今後は緊迫した場面の6、7回を、小山伸とともに投げることになりそうだ。ここまで、崩壊していた中継ぎ陣の救世主役を願った。

 生まれ育った故郷での1勝。記者会見で、ファンからの声援について聞かれると、43歳は「それには弱いです…」と目が潤んだ。一番の貢献はもちろん、優勝。そのために、仙台に来た。 (橋本雄一)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ