すっぴん姿で、女結婚詐欺師をふてぶてしく演じた藤山直美(左)と、事件を追うフリーライター役の夏川結衣【拡大】
女優、藤山直美(54)が、6月放送のフジテレビ系「鬼女(きじょ)」(金曜後9・0)で初のサスペンスドラマに挑戦し、婚活詐欺の殺人犯を演じることが6日、分かった。
同作は、若くも美人でもない結婚詐欺師の女が、男たちに多額の保険金をかけ連続不審死させた事件の真相を描く。
今回、3年ぶりのドラマで主演を務める藤山は、2009年に発覚した埼玉県富士見市などで起きた首都圏連続不審死事件で昨年4月に死刑判決を受けた被告をほうふつさせる鬼女役に挑戦。
制作側から「日本の喜劇界でナンバーワンの女優に“笑いのない芝居”をやってほしかった」と熱烈ラブコールを受け、法廷で被害者の娘から「ブス!」とののしられる女を怪演。自ら顔に大きなシミを描くアイデアを提案し、岸部一徳(66)ら演じる男たちを風呂で溺死させるなど鬼気迫る女優魂をみせつけた。
藤山は「テレビのサスペンスは初めて。舞台で人を殺す場面は“ひとつの所作”になっているけど、テレビの方が生々しくて怖かった」と渾身作にニヤリとした。共演は夏川結衣(44)、田中美佐子(53)ら。
★あゆが主題歌 世界観がピッタリ
「鬼女」の主題歌は、浜崎あゆみ(34)が担当。2月に発売されたアルバム「LOVE again」の収録曲「Ivy」がドラマの世界観と合い、採用された。「♪色んな罪を犯しました 色んな人を傷つけました…」と作詞したあゆの切なく壮大な楽曲が、数奇な人生をたどった“鬼女”藤山の熱演を一層際立たせる。
(紙面から)