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恋した年上女性との約束を果たすために、東京から長崎までピザをデリバリーする高校生の珍道中を描いた青春ロード・ムービー。監督は本作が初の劇場用作品となる矢崎充彦。矢崎監督とまつざわなおとによる原案を基に、矢崎監督自身が脚本を執筆。撮影を「美人おやぶり教官肉体（秘）教習」の栗山修司が担当している。主演は「BACK STAGE」の高田宏太郎。サンダンス・NHK国際映像作家賞1999日本部門受賞作品。スーパー16ミリからのブローアップ。

毎日をただなんとなく過ごしている、イマドキの高校2年生・西野康助。放課後にピザ屋でアルバイトしている彼は、配達中、プロカメラマン・令子のレンズを壊し弁償することになってしまう。だが、どうやっても金は揃わない。そこで彼が見せた令子への誠意と謝意。そんな彼を令子は許し、「弁償金の代わりに、康助が焼いたピザを持ってきて」と約束するのであった。果たして、康助はピザを焼き令子の部屋に持って行くのだが、既に彼女は故郷である長崎に帰ってしまった後だった。しかし、令子との約束を果たすべく、康助は長崎までピザを運ぶことを決意。何が彼をそこまで突き動かすのか、店のジャイロを駆って1300kmのデリバリーに出発する。途中、「風を探している」中年ハーレー男と出会ったり、援交ギャルに金を巻き上げられたり、同じピザ屋広島支店のトシとデッドヒートを展開したり、下関では修理屋の父娘の世話になったりしながら、康助はようやく長崎へ到着。ところが、令子には同棲する健児という彼氏がいたのだ。それでもなんでも、「好きだ！」と告白する康助。こうして、大失恋はしたものの、一回り成長した彼は、翌朝、再び東京へ向けてジャイロを走らせた。

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