惜しかった市立川口
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市営大宮球場で観戦。市立川口がセンバツ出場の花咲徳栄相手に4対5で惜しくも敗れた。
途中から雨の中の試合となったこのゲーム、3回に一度は逆転に成功した市立川口だったが、5回に橋本の特大ホームランで再逆転され、次の回も追加点を許し2対5と逆に3点のビハインド。このままかと思われた7回裏四番古川大が1点差に迫るタイムリーヒットでなおも一死二三塁。ここで五番の一年生山本は飛距離十分と思われるレフトへの飛球。しかしタッチアップした三塁走者がホーム間一髪で憤死。きわどいタイミングだったが、あそこで刺せるのがやはりさすが強豪校。エースの平山は15安打も打たれたがよく踏ん張った。
最終回もツーアウトランナーなしの場面で平山（二番打者で主将でもある）は初球を打って意地のライト前ヒット。このあとなんと二盗まで成功させて「一打同点」のチャンス。しかし最後の打者がセカンドフライに倒れて万事休す。逃がした魚は本当に大きかったが、悔いはないだろう。試合後記者のインタビューに冷静に答えていたのが印象的だった。
ところでこの球場に限らず、埼玉の高校野球は場内アナウンスが遅かったり、言い間違いがあまりにも多かったり（間違えるたびに"失礼しました"と何度も言うのは見苦しすぎる）、電光掲示板がいつまでも違ったままだったり、運営側のお粗末ぶりは毎年目を覆ってしまう。以前見た神奈川県とはえらい違いだ。選手たちがこんなに頑張っているのに水を差す怠慢さだ。（下はいつまでもセンターがふたりいる状態の電光掲示板）
それからきょうの第一試合、杉戸が栗橋北彩に圧勝したが、栗橋北彩の選手たちの怠慢ぶりにもあきれた。部員15人で一年生もメンバーの多くを占める構成、しかもまともにボールが投げられない、捕れないというお粗末さはあえて言うまい（技量としても小学生にも劣るだろう）。しかしみんなへらへらにたにた笑っているのだ。「ノビノビ野球」というのとは違う。所作もだらしないし、真剣にやっているとはとても思えない。5回コールドで引き上げるときも悔しさよりもふざけあっている姿に怒りがこみあげてきた。力が違いすぎて（悪いが杉戸もそれほど力量があるわけではない）照れくさいのかもしれないが、失礼にもほどがある。いろいろ試合を見ていると、よくイメージされる高校野球の姿とはあまりに異なる情景もたまにだが遭遇して、これが"今の若者なのかな"とちょっと思ってしまう。
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