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ペットフード協会について

ごあいさつ

一般社団法人ペットフード協会 会長 越村 義雄

 平素はペットフード協会の活動に対して、深いご理解とご協力を賜りまして、心より厚く御礼申し上げます。

一昨年は東日本大震災が発生しましたが被災したペットを救済すべく当協会は緊急災害時動物救援本部を通し、発生時より昨年12月末までにご要望のあった243トンのペットフード支援をしてまいりました。被災ペット達への支援は、まだまだ必要であると認識しており、本年も支援を継続してまいります。

当会が実施した「平成23年度 ペットフード産業実態調査によると、金額では2643億6700万円で前年比98.2%、出荷量では66万7302トンで前年比96.9%と、いずれも前年比マイナスで、厳しい年となりました。しかしながら、24年度の飼育頭数は、2年連続ほぼ横ばいで推移しました。飼育意向はその倍近くありますので、引き続きペット関連業界は期待のできるマーケットであると言えます。

直ぐに飼えない阻害要因としては、集合住宅での飼育禁止、高齢者はペットを飼っても自分が先に逝ってしまうという危惧、悲しみを繰り返したくないというペットロス体験等が挙げられます。これらの理由で、ペットを飼えない方々が約5割を超えてしまいます。

ペットロスを防ぐ方法の一つに、2頭飼育などの複数飼いを推奨したいと思います。ショックも少しは和らぎますし、何と言ってもペット飼育を継続していただけます。

当協会のパンフレット「笑顔あふれるペットとの幸せな暮らし」も既に40万部ほど配布し、好評いただいております。ペットと暮らす様々な効用が明記されており、今年も積極的に配布したいと考えております。ペットとの共生の効用が全国民に浸透し、最大の阻害要因である集合住宅でのペット飼育の禁止の解除に向けての努力を継続したいと思います。

子供の情操教育、高齢者の健康面におけるメリットも積極的に発信いたします。幼児からペットと暮らすことで、アレルギー体質の予防や、優しく思いやりのある子供に育つことが分かっています。また、読む能力に劣ると思われていた子供が、ペットに読み聞かせることによって、2段階読む力がついた、等のデータもあります。

アメリカでは動物介在教育が盛んですが、日本では一部でスタートしたばかりです。動物介在教育を推進してことで、ペット関連業界の素晴らしさを広く発信して参りたいと考えます。

また、3年間連続で新規資格を導入しましたが、当協会主催の3つの資格検定制度は多くの方々に高い関心と興味を持って頂き順調に推移しております。資格制度の目的は、資格によって多少異なりますが、ペットフードの取り扱いおよび管理、ペットフードについての正しい知識、飼い主としてのマナー、販売の際に正しい情報を提供すること等を目指しております。当会は、「ペットフード安全管理者の資格」、「ペットフード・ペットマナー検定」に引き続き、昨年新たに「ペットフード販売士の資格制度」を実施し、第1回の合格者が225名を数えました。非常に好評で、今年は東京と大阪の両方で8月実施致します。また、隔月インターネットを通して実施している一般の方々対象の「ペットフード/ペットマナー検定」の受験者も着実に増えており、最近は各種学校の学生さんなどにも浸透しつつあります。

当会がメサゴ・メッセフランクフルトと共催した、マーケット拡大のための広報およびトレードイベントとしての「インターペット」は、一昨年の来場者が約3万9千人でしたが、昨年の第2回は、4万7千人弱、出展企業は13か国・257社、と前年より其々約20%増、出展面積は約40%増となり、出展者数に関しては、ペット業界で日本1位のフェアに成長させて頂きました。ご出展、ご協賛、ご後援の企業・団体各位に厚く御礼を申し上げます。

今年のインターペットは、皆様のご意見を総合的に判断し、ビジネスデーが木曜と金曜日、一般デーが金、土、日にすることを決定しました。より効率的で効果的なフェアの開催を求められていることをかんがみ、また世界から注目していただく意味においても、先ずはアジア・太平洋地域で、質・スケール共にNo.1のフェアを目指すことが、日本のペット業界全体の発展につながると考えます。できれば、2014年には、犬猫、観賞魚、小鳥・小動物、昆虫なども含めて合同で大々的に開催出来ればと考えております。

ペットに関連する安全法や薬事法、改正動愛法の周知徹底と遵守のために、農林水産省様と環境省様のご協力をいただいてセミナーを開催しました。ペットフードを輸入している会員企業を対象に、東京税関や動物検疫所から講師を招聘して、講習会を開催し、ご好評でした。今年も随時実施して参ります。

ペット業界はこれまで、業界独自で成長して参りましたが、今後は業界の枠を超えた連携が重要と考えます。例えば、住宅産業、自動車産業、電器産業、医療機関、学校を含む教育機関等々と連携を図りながら、ペットがもたらす様々な素晴らしい効用を発信することで、ペット関連業界のステータスを上げ、ペット産業第2のブームを創り出すことも可能と考えます。究極の目的は、人とペットのより良い幸せを実現したいと考えております。

皆様のご健勝とご繁栄を祈念申しあげます。

一般社団法人ペットフード協会 会長