五回に勝ち越しの一発を放った新井。打撃絶好調だ(撮影・今野顕)【拡大】
(セ・リーグ、巨人2-5阪神、7回戦、阪神4勝2敗1分、6日、東京ドーム)ドームの屋根をなぞるような放物線を描いた。黄色に染まった左翼席中段に白球が吸い込まれた。和田監督がいう「反発力」の象徴がこれだ。新井が勝ち越しの3号ソロ。能見に復活星をささげた。
「しっかりと振り抜けた。能見が復活して勝ちがついたのがよかった」
2-2で迎えた五回二死走者なし。右腕・笠原が真ん中高めに投じた直球を一閃した。「フルカウントでしょ!? フォークを見送ったから直球かなと思った」。2011年7月1、2日の横浜戦(倉敷、甲子園)以来となる2試合連続弾。攻撃前に円陣を組んだ首脳陣と三塁ベンチ前で喜びを共有すると、ナインからは恒例となっているハイタッチ後の決めポーズで、まさかの肩すかしを食らった。が、スルーの仕掛け人が西岡だと知ると「お前っ、コノヤロー!」と無邪気に反撃していた。
今季32試合で打率・276、3本塁打、14打点。右肩痛からのリハビリ明けを感じさせない。体は正直だ。好調ぶりは数字として明確に表れている。5月初旬。新井の体調面などを支えるファイテン社の相澤尚彦氏(48)が甲子園を訪れた。定期的に行っている血液検査の採血と同時に体のサイズを測定。驚くべき結果が待っていた。