WTO上級委:カナダの再生エネの現地調達要件は協定違反
5月6日(ブルームバーグ):カナダ・オンタリオ州のグリーンエネルギー計画が定めた現地調達率の要件が世界貿易機関(WTO)協定に違反するとして日本と欧州連合(EU)が訴えていた問題で、WTOの上級委員会は6日、日本とEUの主張を認める判断を下した。
WTO上級委は、同州の再生可能エネルギープロジェクトで一定割合の現地調達を義務付ける規定はWTOの「内国民待遇原則」に違反するとした紛争処理小委員会(パネル)の判断を支持した。ブルームバーグBNAが伝えた。
同原則の下では、各国は国内の法律や規制、要件の適用で輸入品を現地生産品と差別することが禁じられている。オンタリオ州が創設した再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)は、風力や太陽光発電事業者から電力を買い取る条件として、発電施設の開発・建設で最低限の現地調達率を満たすことを義務付けている。
原題:WTO Upholds Finding Against Ontario Green Energy SourcingRules(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:パリ James Hertling jhertling@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:James Hertling jhertling@bloomberg.net
更新日時: 2013/05/07 07:19 JSTニュース一覧
注目のセクション