Gunosyが話題になってますね。なんでも広がる時は批判的な意見が出るので、健全に成長している証でしょう。
Gunosyのレコメンドエンジンの仕組み解説 – ベンチャー・アンダーグラウンド
「1日25記事を紹介」というパッケージ性の魅力
Gunosyで配信されてくる記事の全てが、前日のはてなブックマークのカテゴリ別ホットエントリーだ。
つまりは「はてなブックマークの再編集サービス」に過ぎない。
それ以上でもそれ以下でもない。みんなが夢を見ているような夢のAI(人工知能)システムとは程遠いのだ。
現状Gunosyのレコメンデーションは、たしかに「はてブ」との被りがあります。
が、それはGunosyがはてブをパクっているというよりは、アルゴリズムの都合でそうなってしまっている、という結果論でしょう(はてブが万能すぎるのです)。
サービスが進化していけば、「はてブ」に一切乗らないような記事もタイムリーに表示する、より高度なレコメンドが機能するようになっていくはずです。
むしろGunosyが画期的で使い勝手に優れているのは、その「パッケージ性」にあります。「はてブとの被り」は、ユーザーとしては正直どうでもいい話です。
Gunosyは毎日特定の時間に、5〜25本のニュースを届けてくれます。ちょうど新聞が毎朝ポストに投函されるようなイメージですね。ぼくは毎朝Gunosyをチェックすることが、すっかり習慣になっています。
一方で「はてブ」は、こうしたパッケージングは施されておらず、情報はリアルタイムで流れていきます。カテゴリごとに情報はまとまっていますが、Gunosyのような「1日25本」のようなわかりやすいまとまり方ではありません。
Gunosyが画期的なのは、「アルゴリズムによってあなただけに最適な記事をお届け」というカスタマイズ性と、「毎日1回、ニュースをまとめて届ける」というパッケージ性の2点です。
現状カスタマイズ性は完璧ではありませんが、もうひとつのパッケージ性の魅力だけでも、十分にユーザーを獲得できている、というのが実態といえるでしょう。
前述のように、カスタマイズ性に関しては徐々に進化していくはずです。ただ個人的には、すでに十分カスタマイズされている感じもしているので、ここら辺はユーザーによって感覚が異なるでしょうね。実際、ぼくのGunosyは、はてぶ0〜2件の記事もよくレコメンドされています。
というわけで、Gunosyには「まとめ」の価値もあります。そこは揺るぎない魅力として、相変わらず支持されつづけていくのでしょう。ガンガン成長してもらいたいです。
はてブとの被りなんてものは、「まとめ」を期待するユーザーからしたら、どうでもいいのです。はてブのホットエントリーなんて、全部見てられませんからね。