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【BOOK】コンプレックスのかたまり韓国人、理解してみれば幸せなこと(1)
2013年03月25日17時51分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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『韓国社会とその敵たち』 |
イ・ナミ著
発行チュスパッ、304ページ、1万5000ウォン
“物”に陥った人々(=物質的なことに執着する人々)、“通”じることができない人々(=コミュニケーションがうまくできない人々)、“火”が出た人々(=怒る人々)、“独”になる人々(=孤独になる人々)。不幸の頂点に立っているように見えるこの人々が、韓国人だというのだ。精神科専門医イ・ナミ氏(52、ソウル大学外来兼任教授)の分析だ。お母さんのお乳を吸うように酒杯に耽溺し、通帳残高=人生点数と考え、“あなた、私、私たち”が区分できない人々だ。
同じ顔の人造人間が浮遊し、羊の仮面をかぶった組織暴力のリーダーシップが幅をきかせて、相手が冗談でいったつもりのことを真剣になって受け止める。底無しの心にブランド品を注ぐこと、むやみに怒鳴ること、次第に強い刺激を探すことが彼らの日常だ。目次だけ読んでも後頭部のあたりが重苦しくなる。本当になぜこうなのだろうか。
この教授は、韓国人が何と12種類にもなるコンプレックスのかたまりだと見る。 物質、虚飾、教育、集団、不信、世代、怒り、暴力、孤独、家族、中毒、弱い自我にまでわたる心の状態が、話にもならないほど苦しい地獄だ。“恨(ハン)”に泣いていた彼らが、いまは欲望のために泣く。睡眠を剥奪された人々が増える。戦争がまだ終わっていないという傷で韓半島を固く締めつける。お隣の日本は、越えなければならない感情の壁でひときわ高くそびえている。デジタル時代のナチズムがうろついている。
口さえ開けば死にそうだとわめきたてる韓国人だが、それを理解してみれば幸せな人々だというのだ。これはまた、どういうことなのか。米国・ニューヨークのユング研究所で分析心理学を専攻した著者は、私たちがよく言う劣等感と区分しなければならない真のコンプレックスを提示する。
【BOOK】コンプレックスのかたまり韓国人、理解してみれば幸せなこと(2)