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【ゴルフ】さくら 涙の700日ぶりV 30歳引退宣言は撤回2013年5月6日 紙面から
◇サイバーエージェント・レディス<最終日>▽5日、千葉県・鶴舞CC東C(6445ヤード、パー72)▽晴れ、気温21・2度、風速1・8メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽54選手(うちアマ2人)▽観衆3245人 2打差2位につけていた横峯さくら(27)=エプソン=が3バーディー、1ボギーとスコアを伸ばし、通算10アンダーで逆転優勝を飾った。2011年6月のリゾートトラストレディス以来1年11カ月ぶり、試合数では59試合ぶりのVとなるツアー通算19勝目。さくらは自身の30歳引退方針を撤回し、ミセスプロ&五輪&永久シードを目指すと宣言した。2打差の8アンダー2位に前日首位の全美貞(韓国)ら4人が入った。 勝って泣いたのは賞金女王を決めた09年最終戦以来。11年6月5日以来700日ぶりのV。さくらの両眼に熱いものがこみ上げた。「やっと勝てた。勝てる日がまた来るのかな、もう戻って来られないんじゃないかと思った」。前日にツアー新記録の92戦連続予選通過を決めた大選手の偽らざる胸の内だった。 全に2打差で迎えたこの日、前半はチャンスをものにできずパープレー。その差が縮まる気配はなかった。が、8番のボギーから変調を見せた全が10番でもボギー。さくらはその10番で第2打をピンそば30センチにつけるバーディーで一気に並ぶと、11番でボギーをはさんだが、12番で2メートル、13番では10メートルのバーディーパットを沈めてたたみかけた。中盤の集中攻撃が全の自滅も誘い、長いトンネルを抜け出す最後の一押しになった。 さくらは「去年があったから今日がある」と繰り返した。昨年はショットに悩み自問自答、試行錯誤を重ねた。ショットの復調などとともに考えも大きく変わった。「特にオフにはいろんなことを考えた。もっとゴルフと、自分とちゃんと向き合おう。一日1打を精いっぱい。30歳で引退という計画もやめて、今は結婚してもゴルフ続けたいと思ってます」 ゴルフが正式種目となる16年のリオ五輪には、できればミセスプロとして。そして「すごく遠いとは思うけど永久シード(通算30勝)も自分のペースで目指したい」。うれし涙の後の瞳は、希望に満ちあふれていた。 (月橋文美) PR情報
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