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【ゴルフ】

松村が逆転で大会初V 思い出の愛知で夫人にプレゼント

2013年5月6日 紙面から

優勝トローフィーを手に笑顔を見せる松村道央(右)と香織夫人=名古屋GC和合で(榎戸直紀撮影)

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◇中日クラウンズ<最終日>

 5日、愛知県東郷町・名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(6545ヤード、パー70)▽快晴、気温22.1度、南東の風1.6メートル▽賞金(総額1億2000万円、優勝2400万円)▽出場選手66人▽観客10894人▽共催 中日新聞社

 松村道央(29)=吉野電化工業=が2打差をひっくり返して、初のクラウンズ王座についた。前日首位の片山晋呉(40)とともに最終組で回った松村は、4番で首位に立つと、後半も要所でバーディーを奪い、2週連続優勝を狙った松山英樹(21)=東北福祉大=の猛追を振り切った。2位に松山、3位に片山が入った。松村には優勝賞金2400万円と副賞としてクラウンハイブリッドアスリートGが贈られた。

 新人・松山が1打差に追い上げてきた。プロ8年目の松村は「先輩プロとして(松山の)2週連続優勝は阻止したかった。自分が勝つ」。最終18番。強い気持ちのこもったグリーン奥ラフからの寄せは、ピン手前1メートル。これを1パットで沈めて初の王冠を手にした。

 前半の4バーディー奪取で独走態勢かと思われたが、11番で痛恨のダブルボギー。それでも気持ちを切り替え、すぐにバーディーを奪うしぶとさを見せた。一番のポイントは16番パー4。グリーン手前のバンカーからの3打目がピン奥7メートル。これをねじ込みパーセーブ。「これが大きかったですね」と振り返った。

 勝ちたい理由はもう一つ。「嫁に早く優勝を見せたかった」。2011年12月に婚姻届を出し、昨年12月に挙式した香織夫人(36)が連日の応援に来ていた。この日も「ナイスバーディー」などと大きな声援を送り続けた。松村は「力になりました」。

 夫婦にとって、愛知県は思い出の地だった。知り合ったのは、東海クラシックなど2勝を挙げた2010年のオフに開いた祝勝会。そこから松村が猛アタックして結ばれた。

 香織夫人は「何とか粘っていたので…信じてました。東海クラシックの優勝がなかったら私たちは出会えてなかったので名古屋に感謝です」。通算3勝中2勝が愛知県での開催。結婚後初めてのVをプレゼントされ、感激の涙を流した。

 通算2勝目となる10年カシオワールドのころから「スイングの悪い癖が見つかった。(特に)昨年はボロボロだった」。試行錯誤を重ね、ようやく前週のつるやオープン3日目から「クラブの上げ方の悪いところが見つかり修正。練習にも身が入り自信がでてきた」という。そして、和合6度目の挑戦で悲願を達成した。「次はメジャーで勝ちたい」。16日に開幕する日本プロ選手権に照準を合わせた。 (櫛谷和夫)

 

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