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新たなご神体、閖上見守る 名取・富主姫神社で遷座奉祝祭
 | 真新しい社殿の前で神事が行われた |
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東日本大震災の津波で流失し、社殿が再建された名取市閖上日和山の富主姫神社で5日、春の例祭と、ご神体をあらためて祭ったことを祝う遷座奉祝祭が行われた。 高さ2.5メートルのヒバ材でできた真新しい社殿には、津波でやはり流失した近くの湊(みなと)神社の仮殿と、震災犠牲者を弔う鎮魂社も合祀(ごうし)された。社殿の中には、閖上地区で亡くなった人々の名前を記した木札が納められた。 神社や地域の関係者らが集まって神事が行われ、犠牲者の冥福を祈って静かに手を合わせた。湊神社総代長の伊東明さん(61)は「日和山は閖上のシンボル。参拝者の気持ちが少しでも救われることを願う」と話した。 社殿は、神社やNPO法人などの呼び掛けで全国から集まった寄付金や、地元宮大工などの協力で再建された。例祭会場では、被災地の復興を願って五所川原市の窯元から湊神社に贈られた津軽金山焼のこま犬も披露された。
2013年05月06日月曜日
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