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「早すぎる」登山家・野口健が富士山の世界遺産登録に真摯な苦言

ユネスコの世界文化遺産へ登録される見通しになった富士山。朗報とされ喜びに沸く地元のニュースなどが伝えられますが、世界的な登山家・野口健さんが今回の登録は「早すぎる」と苦言。なぜ?野口さんが反対する理由と今後の課題をまとめました。

更新日: 2013年05月03日RSS

monet333さん

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富士山が世界遺産登録へ

国連教育科学文化機関(ユネスコ)諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が、「富士山」を世界文化遺産に登録するよう勧告

日本の象徴「富士山」が世界遺産へ

「イコモス」は、富士山について、富士山信仰という山岳に対する日本固有の文化的な伝統を表しているなどとして「世界遺産に登録することがふさわしい」とする勧告

富士山は6月にも正式に世界遺産に登録される見通し

決まれば2011年の「平泉」(岩手県)以来2年ぶりで、日本の世界文化遺産は計13件に

が、この富士山世界遺産登録に登山家・野口健氏が苦言

世界的アルピニストの野口健氏は今回の世界遺産登録へ警鐘を鳴らす

「富士山清掃活動を始めたのだが、当時は環境問題に対する注目度が低く、関心を集めるために「富士山を世界遺産に」と発言してみた」

「多くの人々は「世界遺産」という単語だけに反応する。だから、それを利用すればいいと考えたのだが、今は猛烈に後悔している」

自身も富士山清掃活動をする野口さんならではの発言の数々

「鹿児島県の屋久島は世界遺産登録後、観光客が押し寄せ、ごみだらけになってしまった。観光や地域振興も大切だろうが、バランスを失ってはいけない」

「登録を推進した静岡、山梨県は覚悟をもって受け入れ態勢の構築を急ぐべきだ。やるべきことは富士山の山より高く山積している」

こうした野口さんの発言のように、登録までには課題や困難も多いとの報道も

富士山は当初、自然遺産としての登録をめざしたが、ゴミの多さが災いして国内選考段階で候補として認められなかった

文化遺産への発想の切り替えは見事ではあるが、ゴミ問題が解決したわけではない

美しい富士山を守ることができるのか?

登山道やトイレの整備、駐車場の確保だけでなく、救難、救護体制の強化も求められる

イコモスの勧告では開発行為の拡大を懸念し、増えることが予想される来訪者戦略を求めるなど、課題を提起

「(増加が予想される)来訪者管理戦略、危機対策計画が緊急に必要である」とし、28年2月までに「保全状況報告書」の提出も勧告

世界遺産登録は地元にとって重い宿題を背負うものであることもまた、忘れてはならない

喜ばしいニュースながら、野口さんの言うように課題も山積している富士山の世界遺産登録。関係者はもとより日本の誰もが関心を持ち、問題をひとつひとつクリアし環境を保全し確実に登録されてほしいところです。

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monet333さん

気になったことをいろいろまとめてます。よろしくお願いします。