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稲作の自粛解除、3年ぶり田植え 福島・広野
 | 町の作付け自粛が解かれ、3年ぶりに田植えをする池田さん=3日、福島県広野町 |
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福島第1原発事故による稲作の自粛を今年解除した福島県広野町で3日、田植えが始まった。町は旧緊急時避難準備区域で、大半の農家は3年ぶりの作付けとなる。 同町の専業農家池田政明さん(64)は、水田5.5アールにコシヒカリの苗を植えた。いわき市の仮設住宅に避難していたが、3月に自宅に戻ったという。「避難が2年も続くとは思わなかった。安全でおいしい米を作りたい」と話した。 県双葉農業普及所によると、町内の全水田240ヘクタールのうち110ヘクタールで田植えを予定。収穫米は全袋で放射性物質濃度の検査を実施する。 原発事故を受け、国は2011年4月、町を作付け制限区域に指定した。12年は解除したが、町が作付け自粛を農家に求めた。一部の農家は再開し、独自の流通ルートで県内外に出荷している。
2013年05月04日土曜日
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