ざっくり言うと…
・情熱は成功の源である。
・情熱は継続と没入をもたらす。
・継続と没入は、試行錯誤をもたらす。
・試行錯誤によって小さな改善を積み重ねたものが、成功に近づく
昨日「ブログ運営を成功させるコツって何ですか?」という質問を受けました。ぼくはこれ、とてもシンプルな答えがあると思ってます。
成功の源:「情熱」
ブログにかぎらず、成功者に共通するのは「情熱がある」ことです。
成功するブロガーがいるとすれば、それは彼がブログ執筆に対して、圧倒的な情熱を持っているからです。
成功するミュージシャンがいるとすれば、同様に、音楽に対する強烈な情熱があるからです。
成功する科学者は、やっぱり情熱を持っています。
情熱なくして成功することはほとんどありません。あったとしても、一過性の成功に過ぎないでしょう。
情熱があるから継続・没頭する
情熱がもたらす重要な効能は「継続と没頭」にあります。好きなゲームに時間を忘れて没頭してしまうように、情熱があれば高い集中力で、長時間活動に取り組むことができます。
ぼくはブログ執筆が大好きなので、時間を見つけてはひたすら書きまくっています。この記事も朝5時に起きて執筆しています。休日だろうが体調が悪かろうが、関係ありません。書けるときはひたすら書きます。それは書くことが好きだからです。
マルコム・グラッドウェルが「1万時間の法則(1万時間を費やせば量が質に転化し、成功しやすい)」を指摘しています。情熱があればこの「1万時間」の達成が容易になります。一日10時間を1,000日つづけられれば、1万時間です。大好きなことであれば、この程度は苦ではないでしょう。
継続・没入するから試行錯誤する
さらに、継続・没入は「試行錯誤」をもたらします。これもまた、成功を考える上では必要不可欠な要素です。
成功しない人は「試行錯誤」をしません。ブログ運営でいえば、ただ盲目的に記事を書くだけで、毎日の小さな実験を行わない。ブログ運営を成功させるコツは、小さな実験を繰り返し、ほんのわずかな改善をどれだけ積み重ねるかに掛かっています。
これは仕事全般に共通していえることでしょう。いますよね、ただ言われたことだけこなすだけで、まったく成長しない人(厳密にいえば「成長が遅い人」)。仕事ができる人は、日々問題意識を抱き、本人以外にはほとんど見えないレベルで、小さな実験・改善を繰り返しているのです。
情熱がないことについて試行錯誤するのは困難です。大好きだから継続・没入します。その過程で「ん、これってこっちの方法の方がいいかもな…試してみよう」という疑問を抱くことができるのです。情熱がなければ「別のやり方を試してみよう」と思い至ることができません。
毎日、小さな実験してますか?
出口から考えると、「毎日、小さな実験してますか?」という問いは、みなさんが成功するか否かの確率を測る鍵になるでしょう。
この質問に「自信を持って」うなずくことができる人は、成功にそれだけ近い人です。このブログの読者にそんな人はいないと思いますが「小さな実験なんてけしからん!すべては事前によく計画してからだ!失敗したら誰が責任を取るんだ!」なんて価値観の人は、それだけ成功からは遠のくでしょう。
無論、ここで書いたことは「成功の条件」にすぎません。①情熱があって、②継続・没入して、③試行錯誤を重ねても、うまくいかないときはうまくいきません。成功を成功足らしめるためには、本人の努力とは関係のない外部の影響が、あまりにも大きすぎるからです。
①②③の条件を備えていれば、幸運を呼び寄せやすくなるくらいで考えておくのがよいでしょう。
この記事を気に入った方にはこちらの本がおすすめ。
伝説的な名著「リーンスタートアップ」は抑えておきましょう。これはまさに、小さな実験をどれだけ繰り返せるか、というテーマを扱っています。ちなみに本書店史上、もっとも売れた紙の本だったりします。累計で300冊近く出ているはず(ブックレビュー)。
実験を通して「価値仮説(顧客が本当に価値を感じてくれるか)」と「成長仮説(新しい顧客が製品やサービスをどう受け止めるか。推奨クチコミの有無などで判断)」を検証する。
もう一冊。リーンスタートアップをよりわかりやすくストーリー化した感じの作品です。両方読むとアメリカの経営手法の最先端を肌感で理解することができるでしょう(ブックレビュー)。
「小さな賭け」を実践することで、われわれは「始める前に必要な全ての情報を知っていなければならない」という強迫観念から逃れることができる。