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【大リーグ】

岩隈、7イニング1失点で3勝目 地元紙「マリナーズの宝だ!」

2013年5月6日 紙面から

◆マリナーズ8−1ブルージェイズ

 マリナーズの至宝だ! 岩隈久志投手(32)は4日(日本時間5日)、敵地トロントでのブルージェイズ戦に先発し、7イニングを5安打1失点に抑え、今季3勝目(1敗)を挙げた。1回1死満塁の窮地を連続三振で乗り切ると、その後は快調に飛ばし、ナ・リーグの昨季サイ・ヤング賞投手、ブ軍のR・A・ディッキー(38)に投げ勝った。防御率でア・リーグ3位、WHIPで同1位を維持するなど抜群の安定感を誇る右腕を、地元紙も「マ軍の宝」と絶賛した。

 どんな窮地でも冷静かつポーカーフェースの男が珍しくマウンド上で雄たけびを上げ、険しい表情のままベンチに引き揚げてきた。

 1回。四球と2本の単打でいきなり1死満塁の窮地に陥ったが、遊び球一切なしのフォーク連投で2者連続三振に打ち取った。時事電などによると、「初回に点を取ってもらっていたので、抑えなければという気持ち。気合が入った」。味方の先取点をフイにし、試合をぶち壊しかねない不安定な立ち上がりに自ら気合を入れ直した。

 2回も先頭イズタリスを四球で歩かせる。ヒコックス球審がやや“辛め”だったとはいえ、らしくない投球。だが、併殺で切り抜けると、そこからは見違えるような投球で、終わってみれば、7イニングを5安打1失点と文句のつけようがない内容だった。

 ウェッジ監督は「彼が今季ずっと続けている好投を今日も見せてくれた」とご満悦。1回の連続三振のシーンを例に挙げ、「見たかい? あれが大リーガーの投球だ。彼は打者の打ち取り方を本当によく知っている」と目を細めた。

 エース右腕ヘルナンデスの投球を参考にしているという。先発ローテーションの1、2番手で、同一カードで“連投”することが多く、岩隈は「彼の打者へのアプローチの仕方をまねているんだ」と好投の秘訣(ひけつ)を明かした。

 今季全7試合のうち6試合がクオリティースタート(6イニング以上自責3以下)という安定感を誇る右腕を、球団地元紙タコマニューズ・トリビューンもほっておかない。4日の電子版で「岩隈は球団の“宝”であることを自ら立証した」と絶賛した。敵将ギボンズ監督も「疑いなくリーグを代表する投手の1人」と賛辞を惜しまない2年目右腕が今後もメジャーを席巻する。

 

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