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【プロ野球】ノリ 日本2000安打 古巣・中日戦で決めた2013年5月6日 紙面から
DeNAの中村紀洋内野手(39)が5日、中日9回戦(ナゴヤドーム)の8回に中田賢から左中間二塁打を放ち、史上43人目の通算2000安打を達成した。記録まで残り2本としていた中村は、5回に中前打を打った。DeNAではラミレスが4月に2000安打。同一球団でシーズンに2人が2000安打を達成するのは、1987年に南海の加藤英司と門田博光が達成して以来2度目。 中村は二塁に達すると大きくガッツポーズ。DeNAファンはもちろん竜党からも大きな拍手が沸き上がった。同僚・三浦と、2000安打のカウントダウンを共演した谷繁から花束を手渡され、谷繁には「お先に失礼します」と恐縮気味に。すると「おめでとう」と祝福されたという。 「2年間お世話になったドラゴンズファンの前で達成できてよかった。何とかここで決めたかった」 浪人中の2007年、育成で中日に拾われた。そんな中村にとって名古屋は特別な場所。「ドラゴンズ時代は、つなぎの野球ができなければ試合に出ることができなかった。自分は遠くに飛ばす打撃だが、自己犠牲ができるのがレギュラーだと思った」。日本シリーズではMVPに。尊敬する落合監督の下で過ごした濃密な時間は、今も中村にとって財産だ。 1996年に左手首を痛め、何度も手術を受けた。このほか右足首、腰、膝と故障との戦い。渡り歩いた球団は6球団に及び、オリックス、楽天では戦力外通告を受けた。そんな波乱に富んだ野球人生の中でも、浪人中、家族が野球の話をしないよう気を使ってくれているのが一番つらかったという。 この日は3人の娘がナゴヤドームに駆けつけ「部活できょうしか来られなかった。子どもたちの前で打ちたかった」と中村。「普通にやっていたら、もっと早く記録を達成できた。でも、いろいろな経験があるから今がある」。プロ入り22年目。どん底からはい上がった男は、両手を大きく掲げた。 (後藤慎一) PR情報
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