人工尾びれで華麗ジャンプ 沖縄美ら海水族館のイルカ
病気で尾びれの大半を失い、世界初の人工尾びれを着けた沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館(沖縄県本部町)のイルカ「フジ」が12日、初めて観客に華麗な復活ジャンプを披露した。
フジは体長271センチ、体重222キロのバンドウイルカ。水族館オープン直前の2002年10月、原因不明の病気で末端から尾びれの約75%が壊死(えし)し、本来の泳ぎができなくなった。
相談を受けたブリヂストンなどが03年5月、人工尾びれの開発に着手。試行錯誤を繰り返し、この日使用したものは11枚目。尾びれは合成ゴム製でカーボンファイバーを補強剤として使用し、上下を青色の固定器具ではさんでいる。
この日行われた同社への感謝状贈呈式で、フジは3回の弓なりジャンプと、高さ約2メートルの垂直ジャンプを披露。約750人の観客は一斉に拍手を送った。
【共同通信】
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