ゴジラの言葉に東京ドームが歓喜した。巨人、米大リーグ・ヤンキースなどで活躍し昨季限りで現役を退いた松井秀喜氏(38)が5日、巨人を退団した2002年以来11年ぶりに、かつての本拠地へ“帰還”した。国民栄誉賞授与式の前に行われた松井氏の引退セレモニーでは「僕の心の中には常にジャイアンツが存在し続ける」と言い、近い将来のジャイアンツ復帰を示唆した――。
暗転したグラウンドにスポットライトを浴びながら松井氏が現れる。「ジャイアンツファンの皆様、お久しぶりです」。その第一声で、G党で埋まったスタンドからは悲鳴にも似た大歓声が沸き起こった。
松井氏が巨人をFA退団し、ヤンキースへ移籍したのが2002年オフ。東京ドームの土を踏むのは同年11月23日以来、実に3816日ぶりだ。「2002年、ジャイアンツに、そしてファンの皆様に、自らお別れを告げなくてはいけなかったとき、もう二度とここに戻ることは許されないと思っていました」。巨人を出る決意が重かったからこそ、簡単には帰れなかった。古巣への強い思いがこみ上げてきたのか、松井氏の両目には涙が浮かんだ。
カメラのフラッシュを一身に集め、ファンの声援が球場全体にこだまする。「今日、東京ドームのグラウンドに立たせていただいていることに、感激で胸が一杯です」。その声は喜びに震えているように聞こえた。 巨人に入団した1992年、当時の長嶋監督から「シーズン55本塁打を打てるような打者を目指せ」と背番号55を手渡された時から、G打線の4番を務めるために鍛錬を積んだ。その後、日米でスラッガーとして名を残すまでに成長。「その過程には常に長嶋監督のご指導がありました」と“恩師”に感謝を述べた。
そして最後はファンが待ちに待った言葉で締めた。「これからも僕の心の中には常にジャイアンツが存在し続けます」と“生涯巨人”を宣言すると「どういう形かはわかりませんが、またいつか皆様にお会いできることを夢見て新たに出発したいと思います」と約束した。
割れんばかりの歓声の中、長嶋氏とオープンカーに乗り込んでグラウンドを一周した松井氏。うれしそうにスタンドに手を振るゴジラ。そう遠くない将来、栄光のGのユニホームを着た松井の姿を見ることができるに違いない。
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