被ばくについて
放射線の性質について(放射線防護の三原則)
放射線の量は…
距離の2乗に反比例します。
距離が2倍になれば1/4に、3倍になれば1/9に減少します。
作業している時間に比例します。
時間が短ければ短いほど減少します。
遮へい物の厚みの2乗に反比例します。
遮へい物(鉛、コンクリート等)の厚みが2倍になれば1/4に、3倍になれば1/9に減少します。
放射線の遮蔽について
放射線は適切な遮へい物を用いることで遮へいすることができます。診療で用いられているX線は、鉛や鉄、コンクリートの壁により遮へいすることができます。
放射線の健康への影響について
被ばく線量はミリシーベルト(mSv)あるいはその千分の一のマイクロシーベルト(μSv)という単位で表されます。mSVの大きさは地球上に生活する全ての人々が、どこにいても四六時中、被ばくし続けている自然放射線からの線量と比較すると分かりやすいと思います。自然放射線からの被ばくは1年当たり平均2.4mSvで、1時間当たりにすると0.3μSv程度です。
ポータブルX線装置による撮影(病室撮影)について
X線装置から放射線が発生するのは装置に高電圧をかけている間、スイッチを押している間に限られています。また発生した放射線は、発生と同時にエネルギーを失い、部屋の中にいつまでも残っているということもありません。前述のように、放射線は距離の2乗に反比例して減少します。隣のベッドの位置では放射線は測定困難であったという報告が多くなされています。しかし、元気な若年者や小児等には、できれば部屋から退室していただくことが望ましいと考えます。